ついに高校サッカー制覇 前橋育英はJ内定者がチーム牽引
高校サッカー選手権決勝(8日)は、4年連続21回目出場の群馬・前橋育英が、後半アディショナルタイムの決勝弾で千葉・流通経済大柏を1―0で破り、悲願である初優勝を手繰り寄せた。
試合は前橋育英が主導権を握り、両チームのDF陣が「安定した守備を見せて締まった好ゲームとなった」(サッカーダイジェスト元編集長・六川亨氏)。後半34分には前育がゴール至近距離からシュートを3連発! それを流経守備陣が鉄壁ブロックではね返すという手に汗を握る場面もあり、埼スタに詰め掛けた4万人超の観客は大喜びだった。
「ベスト8に“サッカー先進県”とは言えない長野、鳥取、新潟の高校が入り、今大会の特色のひとつとなった。しかし優勝候補同士の前育と流経が勝ち上がり、決勝で攻守にレベルの高いプレーを繰り広げ、大会全体のクオリティーも上げてくれた感がある。前育優勝の要因に『DF4人の能力が高かった』ことが挙げられる。G大阪入り内定のCB松田、新潟入り内定の左SB渡辺を中心に対人プレー、ヘディングの競り合いで強さを発揮して読みの鋭さ、マイボールからの展開力など非凡さをアピール。J内定者は、さすがにJ即戦力は難しいにしても、将来性十二分の有望株として期待できると思います」(前出の六川氏)
前育の松田と渡辺の名前を覚えておこう。