大谷の二刀流に立ちはだかる “イチロー指導”のマリナーズ
エンゼルスは現在、打線が低調(チーム打率.249=リーグ9位)で、大谷の登板時に援護を期待できるのは2番トラウト、5番シモンズぐらいなもの。マリナーズ戦に限ったことではないにしろ、大谷が白星を手にするには自ら相手攻撃陣を封じる以外ないのだ。
打つ方でも苦戦しかねない。マリナーズ投手陣には大谷が苦手(28打数4安打の打率・143)にする左腕が少なくないからだ。今季、無安打無得点を達成したパクストン(5勝1敗、防御率2.95)、技巧派のゴンザレス(6勝3敗、同3.38)、5月からローテーション入りした元西武のルブラン(1勝0敗、同2・60)の先発左腕が揃って好調をキープしている。
「大谷の二刀流の成否を左右するのは好調なマリナーズかもしれません」とは前出の友成氏だ。