大谷の二刀流に立ちはだかる “イチロー指導”のマリナーズ
エンゼルス・大谷翔平(23)に想定外の難敵が現れた。
同じア・リーグ西地区で、イチローが会長付特別補佐を務めるマリナーズのことだ。
ここまで38勝22敗の勝率.633で、昨季のワールドチャンピオンである2位のアストロズに2ゲーム差で地区首位に(5日終了時)。イチロー渡米1年目の2001年以来、17年ぶりの地区優勝、ポストシーズン進出を狙える位置に付けている。
エンゼルスは今季、マリナーズとの直接対決を16試合残しており、大谷にとってマリナーズの投手、野手とも厄介な存在になりかねないのだ。
マリナーズの打線はチーム打率こそリーグ2位の.257をマークしているが、チーム本塁打66(リーグ11位タイ)、総得点252(同9位)。破壊力はないものの、サービス監督のスモールベースボールは大谷には脅威だ。
「今季のマリナーズ打線を牽引するゴードン(打率.295、出塁率.318)、セグラ(同.333、.353)は理想的な1、2番です。イチローの指導を受けるこの2人が機動力と小技を駆使して1点をもぎ取るパターンが確立している。主軸には14年の本塁打王(40本)クルーズ(今季10本塁打)、ドーピング違反で出場停止処分を科されたカノに代わって3番を打つハニガー(同12本塁打)ら長距離砲が続くだけに、投手・大谷にとっては気が抜けない。ダブルストッパーのディアス、コロメが控えるだけに、マリナーズ戦では1失点でも命取りになりかねません」(スポーツライター・友成那智氏)