松坂、大瀬良…“大谷の二刀流効果”でプロ投手陣の打撃向上
「二刀流」の影響がプロ野球にも広がりを見せている。
打っては打率.283、投げても8試合で4勝1敗とメジャーで結果を出しているエンゼルスの大谷翔平。あるセ・リーグ球団のスコアラーは「大谷が投打で結果を出していることで、投手の打撃に対する意識が変わってきた」と言う。
「セ・リーグにいる以上、投手も打席に立つのに、『9番目の野手』という意識が希薄な者が少なくない。でも、大谷が海を渡ってからはメジャーの試合を見る選手が増えて、投手も打席で配球を読むようになったり、安易にボール球に手を出す者が減った。今までは、ただ打席で立って三振しているだけだった投手も、打撃に興味を持ったり、たとえ打てなくても打ち気満々の構えを見せたり、そういう投手も増えてきたね。松坂が(5月20日の阪神戦で)2本(ヒットを)打ったのもいい影響かもしれない」
もともと打つことが大好きな中日の松坂はここまで10打数2安打。先月18日にプロ初本塁打を放った巨人の菅野は昨季9安打だったが、今季すでに22打数4安打1打点という成績を残している。