熾烈CS争い台風の目に? 3位巨人より4位中日が有利なワケ
巨人にまさかの悪夢が待っていた。
3日の中日戦。九回表に同点に追いついたその裏、沢村が四球と自らのエラーなどで無死満塁のピンチを招き、大島に押し出しを与えてサヨナラ負けである。
一方の中日は今季初の5連勝で、3位巨人に2ゲーム差とした。3日現在、2位から6位まではわずか3ゲームの僅差。熾烈なCS争いでこの中日が「台風の目」になるかもしれない。
首位を独走する広島に対し、セ5球団の中で唯一、8勝7敗と勝ち越し。他の4球団の対戦成績もほぼ拮抗している。お得意さまはいないが、巨人が広島に4勝12敗と大きく負け越しているような、極端な苦手チームもない。
ホームでの好成績も後押ししそうだ。この日の勝利で27勝20敗1分けで貯金7。残り47試合中、ホームは24試合ある。
「チーム防御率は4.37ですが、ナゴヤでは3点台前半に改善される。球場の広さなどもあり、強力打線を擁する広島さえ苦戦している。今年は巨人(24勝25敗)、DeNA(20勝28敗1分け)、阪神(18勝27敗1分け)がそれぞれホームでの相性が良くない。試合数が多いホームで強いことは、数字的にも精神的にも支えになります」(チーム関係者)
ビジターでは17勝31敗と大きく負け越しているものの、相性が悪い神宮でのヤクルト戦は、残り3試合しかないのも追い風か。今年のCS争い、戦力は巨人が上でも、地の利を使える中日の方が有利かもしれない。