巨人ゲレーロ崖っぷち…育成有望株の松原聖弥を支配下登録
巨人は30日、育成選手の松原聖弥外野手(23)と支配下選手契約を結んだと発表した。新年俸は420万円。50メートル5秒75の俊足が武器で、今季は春季キャンプで一軍に抜擢された。二軍で78試合に出場し、打率・319、16盗塁。フレッシュオールスターに出場するなど有望株だった。
大阪出身。仙台育英、明星大を経て16年育成ドラフト5位で入団した。仙台育英時代は補欠。それどころか、主にベンチ外だったというが、ここまで這い上がった。会見に同席した鹿取GMは「希望としてはリードオフマン。足を生かした打撃を見せてもらいたい。守備範囲も広い」と期待を寄せた。
今季の巨人は外国人選手の育成からの昇格が目立つ。6月にアダメス、7月上旬にメルセデス、27日にマルティネスと相次いで支配下契約。いずれもドミニカ共和国出身で、30日現在、3人とも一軍で活躍だ。4人の外国人枠にはじかれ、二軍調整中のゲレーロは、同じ外野手の松原が69人目の支配下選手となったことで、さらに厳しい立場に追い込まれる。
「高橋由伸監督との面談を拒否したことで、ただでさえ物議を醸していますからね。デビューから3連勝と救世主になっていたヤングマンが、25日のヤクルト戦で打球を左手に受けて骨折。登録を抹消された。ゲレーロはようやくオレの出番かと思ったはず。それが、育成から上がった内野手のマルティネスが代役に指名された。そして今回、タイプが違うとはいえ、松原が支配下に昇格したのは、間接的に“構想外”と告げられているようなものです」(チーム関係者)
2年総額8億円の助っ人も、いよいよ命運が尽きそうだ。