DeNAに“死の8月”…酷暑下でドームたった3試合の過酷条件
酷暑が社会問題化する中、DeNAはペナント争いの佳境を迎える8月に過酷な日程を強いられる。
8月の全27試合のうち、屋外球場での試合が24試合(本拠地・横浜で17試合)も組まれる一方、ドーム球場での試合は3試合しかない(14~16日の対中日戦=ナゴヤドーム)。
涼しいドームを本拠地とする中日(17試合)と巨人(16試合)、さらに夏の甲子園開催で京セラドームを本拠地として使用する阪神(15試合)はおろか、屋外球場が本拠地の広島(6試合)、ヤクルト(5試合)よりも少ないのだ。DeNAの中堅選手が「今年はかなりキツい。ハマスタは日中に人工芝に蓄えられた熱が夜になってもなかなか逃げない。しかも一塁ベンチには強烈な西日が差し込む。ナイターでも試合の序盤は結構暑いですから」と嘆くのも無理はない。
昨年と一昨年はそれぞれ6試合、ドームでの試合が組まれた。昨年は13勝11敗1分けで乗り切ったが、一昨年は9勝15敗と大きく負け越した。投手はただでさえ疲労がたまる時期。8月のチーム防御率は昨年が4.25で、一昨年は4.14。昨年は打線の後押しがあって勝ち越したものの、一昨年は打線が振るわなかったことが勝敗に影響した(チーム打率.229)。
「今年は過去2年間よりも投手力が落ちる。8月に多くの試合が行われるハマスタで19勝24敗1分け、チーム防御率4・76と低調なのも気にかかる。打線が一層、奮起しなければ、ズルズルと後退しかねない」(横浜OB)
「死の8月」は、まさに正念場となりそうだ。