「放映権」は小林浩美会長と一部しか知らない“密室案件”
「来年も今年と同じように女子ツアーが開催されるのか?」「女子プロの華やかなプレーを楽しむことが出来るのか?」
女子ツアーはすでに28試合を消化して、残り10試合になった。黄金世代と呼ばれる若手プロの活躍もあって、話題を集めるが、舞台裏では多くの関係者が固唾をのむ危うい状況が続いている。
日本女子プロゴルフ協会(LPGA)と各大会主催者との間で交わす協約書の締結日が当初の今月25日から、11月28日まで大幅にずれ込むことになった。すでに協会は各主催者に対して先週13日に通知を済ませている。
「締結日が遅れているのは、主催者がLPGAに対して申し入れた放映権と施設管理権の継続審議がまったく行われていない」(関係者)からだ。
特にテレビ局が主催する大会ともめている。
LPGAの小林浩美会長が一方的に「放映権を一括管理する」と主催者に文書を送り付けたのも、協会主催の3試合(ワールドレディス、日本女子プロ選手権、ツアー選手権)だけでは手にできる放映権料も少ない。全38試合の放映権を一括管理することでスケールメリットも出て、「20億とも100億円とも試算する」(関係者)放映権料を手にしたいとソロバンをはじいているからだ。