プロの好スコアが証明する名門ゴルフ場の“正当な難易度”
【ダイヤモンドカップゴルフ】
先月のライザップKBCオーガスタで初優勝を遂げた出水田大二郎(25)が、4連続を含む9バーディー、1ボギーの63で回り単独トップに立った。
初日は53選手がアンダーパーでホールアウトするなど、好スコアが続出した。会場はタフなコースとして知られる故・井上誠一設計の名門ゴルフ場だ。
難易度を示すコースレートは74.0(バックティー7063ヤード・パー72)。コースレートは一般的に72を超えると難しいゴルフ場といわれる。74ならハンディ0のゴルファーがアンダーパーで回るのが難しく、平均すればオーバーパーになるという目安だ。
今大会はパー71設定で行われているがプロには簡単だったようだ。
「プロとアマでは飛距離が違うから、コースレートには何の意味もない。いまのプロはドライバーで300ヤードぐらい飛ばし、パー4なら2打目はウエッジやショートアイアンになり、パー5は2オンも可能だからプレッシャーが少なかったのでしょう。そういった意味では、プロの試合開催にふさわしい世界基準のゴルフ場がわが国には少ない。マスターズは高速グリーンを狙うショットに神経を使い、バーディーを奪うにはさまざまな技術が選手に要求される。国内大会はプロの技量の差が出ない会場ばかりです」(評論家・宮崎紘一氏)
米国のメジャー開催コースは、「うちのコースはプロがプレーしても難しい」とメンバーが自慢するという。わが国では肩身の狭いメンバーばかりか。