全英OP初優勝S・ローリーが見せた“リンクスゴルフ”の真髄
■ダボ厳禁
ポートラッシュ在住のD・クラークは風向きや強さが一定しないため、「このゴルフ場で昨日の練習は意味をなさない」と言ったそうだが、グリーン上のボールが動くほどの強風の中ではショットを100%コントロールすることなど世界のトッププロでもできない。それでも、どんな状況であれ、必死にパーを拾い、最悪でもボギーに抑え、ダブルボギーをたたかないことがリンクスの戦い方だ。ゴルファー心理として、「ダボ」を取り返そうと無理をすればズルズルとスコアを崩し、やがて気持ちが切れるのがリンクスの怖さだ。ちなみに、10位までの選手で最終日にダブルボギーを打った選手は、フリートウッド(14番)とファウラー(1、10番)の2人しかいなかった。
今回日本勢は7人のプロが出場し、5人が予選落ちと、メジャーで歯が立たなかった。決勝ラウンドに残った2人も下位に沈んだ。勝ったローリーとの差は歴然としており、日本選手のメジャー優勝などこれから先100年たっても無理なのがわかる。
▼6オーバー・67位 浅地洋佑(26)