ビーチW杯9大会ぶり4強入り “顔セーブ”GK照喜名も立役者に
普段は勝っても険しい表情を崩さず、試合の不満点を並び立てる指揮官が、勝利の瞬間にコーチやスタッフ、選手の頭を撫でたり、背中をバンバン叩いたり、無邪気に喜びを爆発させていた。
ラモス瑠偉監督率いるビーチサッカー日本代表が、パラグアイで開催されているビーチサッカーワールドカップの準々決勝(日本時間28日午前9時キックオフ)で強豪ウルグアイ代表を3ー2で下し、2005年のブラジル大会以来となる9大会ぶり2度目のベスト4入りを果たした。
第1ピリオドの8分だった。FP大場崇晃が相手ゴール前のFP山内悠誠に縦パスを送った。
山内は堅実にポスト役をこなし、走り込んできたFP大場のシュートのタイミングに合わせてボールをパス。左足で蹴り込んだFP大場のシュートがゴール右に決まった。
決勝トーナメントに入って<負ければ終わり>のノックアウト方式の試合では、どんな監督も選手も「先制点がとても大事」と口をそろえる。
FB大場のゴールがどれだけ日本のベンチ、選手の勇気と活力になったことか。その3分後に日本に追加点が生まれた。