白鵬が突然の方針転換…「年内引退」発言にダメ押したモノ
■懸賞がたったの5本
心境の変化か、それとも引退しなければいけない事情があるのか。
理由のひとつは人気の凋落だろう。横綱は大相撲の看板。白鵬も例外ではなく、かつてはさまざまな企業からオファーが殺到し、ビールや焼酎、ハンバーガーなどといった数々のCMに出演していた。それが現在はゼロだ。
さらに懸賞の本数も激減。今場所前、白鵬を指定した懸賞は28本。人気ナンバーワンで218本ついた貴景勝はもとより、内弟子の炎鵬(62本)にすらダブルスコアで負けてしまった。しかも、炎鵬は今月から百貨店のCMに出演中。白鵬人気の凋落はとどまることを知らない。
懸賞で一番多いのは、結び指定。これは「結びの一番なら力士は問わない」というものだ。懸賞には個人指定以外にも、結び前指定や、結びの前々指定など、さまざまな懸け方がある。今場所4日目は本来なら結び前に白鵬―北勝富士戦が行われる予定だったが、白鵬が休場したことにより、取組はなし。この一番についていた懸賞は、たったの5本だった。そのうち、1本は他の取組に変更され、白鵬個人を指定した1本を含む残り4本は取り下げられた。いくら結びの前とはいえ、あの白鵬にたったの5本とは昔では考えられない。