嫌われる横綱白鵬 金星献上“遠藤コール”止まず改めて露呈
拍手、歓声、そして、遠藤コールが鳴りやまなかった。
前頭筆頭の遠藤(29)が横綱白鵬(34)を撃破。初日の鶴竜との一番に続き、2日連続の金星を挙げた。
立ち合いで白鵬の左張り手をいなして左まわしをとると、2度の強引な投げに足をかけて踏ん張った。3度目の投げにきたところを見事に切り返し、白鵬をあおむけにひっくり返した。八角理事長が「なかなか(白鵬の)こういう負け方は見ないね」と驚く完勝。鶴竜と阿炎の結びの一番を迎えても、場内のざわめきは収まらなかった。
先場所の白鵬戦ではこの日と同じく待ったのあとの立ち合いで、左の突きから右のエルボーを食らい、さらには立て続けの張り手で鼻から流血。血まみれにされた揚げ句に、はたき落とされた。
「例によって物議を醸した一番だったが、白鵬がまったく懲りていないことは、今場所前の横審(横綱審議委員会)による稽古総見でエルボーを繰り出したことでも明らかだ。白鵬のプロレスまがいの取り口には、協会にもファンからの抗議の電話、投書が山のように届いている。それにしても驚いたのは場内の遠藤コール。東京の本場所は、いわゆる応援のマナーをわきまえた品のある好角家が多いのですが……。遠藤人気もさることながら、あおむけに倒されて背中にべっとりと砂をつけた白鵬に『ざまあみろ』という気持ちもあったのでしょう」(ある親方)
つくづく嫌われたものだが、もちろん自業自得である。