松崎菊也戯作者
５３年３月９日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、８８年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。９８、９９年にはＴＢＳラジオ「松崎菊也のいかがなものか！」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。
誰もやりたくない 東京五輪中止なら言い出しっぺは誰だ？
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「あくまで仮定の話だが、ＷＨＯが感染拡大が止まらないと言い出したら、五輪中止という選択もあり得る」
というあたり、
「なあ、あんた言えよ」「いやだ、あんた言えよ」「絶対いやだ」
みんなで譲り合って、
「そうだ、この際新米のＪＯＣ会長、山下泰裕に言わせよう。あいつはモスクワ五輪に出られなくて泣きじゃくったし、泣き慣れてるだろ」となるが、「いやいや日本柔道界は監督も泣き虫だし、そういう大役は荷が重いだろ」。
「ここは、組織委員会会長のジイサマに言わせよう。マスクしなくても生きてられるらしいから」
森は森で「いやいや、そりゃ主催者の役目だろ。都知事に言わせろ」。
都知事に至っては「そんな話は聞いてないわよ！ ここんとこ点数稼いでる北海道知事に北方領土で言わせたらどうなのサ！」。
総理なんざ「私はシュシャイシャじゃごじゃいません」と逃げ出すだろうし、さあて、一体誰が五輪延期か中止の言い出しっぺになるかな？ どいつもこいつもみんな腰が重いだろうサ。
と話は一周して、
「はしもとせいこついにいったらどうだろう？」
