コロナ禍の中断に揺れるJリーグを緊急探訪【甲府】
その後、2005年末のJ1昇格プレーオフで年間売上高5倍の柏を撃破し、J1初昇格を達成。それから2度のJ2降格を経て2013年からは5シーズンはJ1で戦った。しかし、2018年からは再びJ2に舞台を移し、今季に至っている。
甲府は<エレベータークラブ>ゆえに経営環境は厳しく、近年の収入は下降線を辿っている。
■「エレベータークラブ」ゆえの経営環境
売上高は2017年度の17億2700万円から2018年度の15億1100万円、2019年度の約14億円と減少した。入場料収入が目減りした分、スポンサー収入増を図ろうと20人弱のクラブスタッフが一丸となって営業活動に奔走。2019年度は総売上の半分を占めているという。
「ウチは海野さん時代から築き上げてきた<顔の見える営業>がモットー。スタッフのきめ細かい対応は高く評価されていますし、関係先との信頼も強固になっています」と佐久間悟代表取締役GMも前向きに語る。
2020年度は4度目のJ1昇格を果たすと同時に売上拡大も目指していたが、その矢先にコロナ禍に見舞われた。