著者のコラム一覧
鈴木良平サッカー解説者

1949年6月12日生まれ。東京都世田谷区出身。東海大卒業後の73年、ドイツの名門ボルシアMGにコーチ留学。名将バイスバイラーの薫陶を受け、最上級ライセンスのS級ライセンスを日本人として初取得。84-85年シーズンのドイツ1部ビーレフェルトのヘッドコーチ兼ユース監督。なでしこジャパン初代専任監督。98年福岡ヘッドコーチ。

ドイツのリーグ再開を支えた緻密な再開計画書と社会的要請

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルスの感染拡大によって中断していたドイツのブンデスリーガ1部、2部が10週間ぶりに再開する。16日にリーグ2位のドルトムントと宿敵シャルケとの<ルール・ダービー>が行われるのである。

 ドイツ国内にも「時期尚早ではないか?」と懸念する向きは少なくないが、それにしても今回のリーグ再開の決定打となったドイツサッカーリーグ機構(DFL)の「再開計画書」の綿密さには脱帽するしかない。
<無観客試合><スタジアムには両チームの選手やスタッフ、ジャーナリストなど300人以内><各チームの選手全員が9日にPCR検査を受けた上で完全隔離の状態で1週間のトレーニングを行う><試合前日にはPCR検査を必ず受ける><選手とスタッフはホテルを貸し切って完全に隔離><トレーニングも隔離された練習場で行う>など細かく記されている。

 DFLは計画書の内容を各州の知事に丁寧に説明し、メルケル首相から「再開を承認する」という言葉を引き出した。理路整然とコトを進めないと気が済まないドイツ人気質が伝わってきた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…