ドイツのリーグ再開を支えた緻密な再開計画書と社会的要請
新型コロナウイルスの感染拡大によって中断していたドイツのブンデスリーガ1部、2部が10週間ぶりに再開する。16日にリーグ2位のドルトムントと宿敵シャルケとの<ルール・ダービー>が行われるのである。
ドイツ国内にも「時期尚早ではないか?」と懸念する向きは少なくないが、それにしても今回のリーグ再開の決定打となったドイツサッカーリーグ機構(DFL)の「再開計画書」の綿密さには脱帽するしかない。
<無観客試合><スタジアムには両チームの選手やスタッフ、ジャーナリストなど300人以内><各チームの選手全員が9日にPCR検査を受けた上で完全隔離の状態で1週間のトレーニングを行う><試合前日にはPCR検査を必ず受ける><選手とスタッフはホテルを貸し切って完全に隔離><トレーニングも隔離された練習場で行う>など細かく記されている。
DFLは計画書の内容を各州の知事に丁寧に説明し、メルケル首相から「再開を承認する」という言葉を引き出した。理路整然とコトを進めないと気が済まないドイツ人気質が伝わってきた。