渋野日向子を待つ茨の道…米ツアー挑戦、五輪ともにピンチ

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 どちらも険しい道となった。

 米女子プロゴルフ協会(LPGA)は20日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で試合の中止や延期が続いていることから、今季の出場権を来年も有効とすることを決めた。よって、来季の出場権を争う予選会は行わないことになった。

 そこで気になるのは渋野日向子(21)の今後だ。渋野は昨年の全英女子優勝で今季は米ツアーでプレーできる資格を有していた。が、本人は資格を放棄。今年は国内ツアーに専念し、米ツアー参戦は来季からという方針だった。

 今回のLPGAの決定により、渋野が来季米ツアーに本格参戦するためには、今後予定されている海外メジャー5大会か、日米ツアー共催の「TOTOジャパンクラシック」に勝つ以外にない。
ならば、来季はどうなるのか。

 あるツアー関係者が言う。

「延期された東京五輪の出場を第一に考えれば、来季はポイントの高い米ツアーで世界(ロレックス)ランキングを上げたい。現在のランキング(12位)は3月16日時点で凍結されたまま。今後、日米両ツアーが始まれば凍結は終わる。渋野は昨年の全英で獲得した100ポイントで世界ランクを一気に上げた。世界ランクは最近104週間の成績をもとにポイントが与えられ、出場試合数で割った平均ポイントで決まる。直近の13週間が重視されるので、渋野は来年6月まで全英の100ポイントが大きく減っていく。今年に五輪が開催されていれば、畑岡奈紗(21=同ランク4位)に次ぐ日本人2番目で代表入りの安全圏にいたが、来年だとわからない。出場権のあった予選会はなくなった。来季の米ツアー参戦は海外メジャーかTOTOジャパンに勝つしか方法がない。高いハードルです」

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