青木会長3期目は悪夢の船出 新設大会が理事の不手際で中止
「恐れていたことが現実になりそうです」
こう語るのは試合が減り続ける男子ツアーの惨状を訴え続けてきた評論家の宮崎紘一氏だ。
男子ツアーの新設大会「ザ・トップ」(10月29日~11月1日)が「中止になりそうだ」と地元ゴルフ関係者の間で話が広まっている。新型コロナウイルスが原因ではない。
当初、主催者のトップホールディングス(本社・名古屋市)は中部圏の名門コースで開催したいと、6月に行うことで会場は「岐阜関CC」(岐阜・関市)に決まった。ところが開催日程をゴルフ場の了解もとらずに日本ゴルフツアー機構(JGTO)側が勝手に変更。その不手際もあって、「二度とプロの競技は引き受けない」と岐阜関CCを怒らせてしまった。
そこで、慌てたJGTOは昨年暮れから急きょ、「愛岐CC」(岐阜・可児市)と交渉を始めたが、「複数年開催したい」というコース側と、「1年だけ。来年は岐阜関でやりたい」というJGTO側で折り合いがつかず、決裂した。
「その後、各務原CC(岐阜・各務原市)にも打診する動きがあったそうですが、コース側は“話は受けていない”ということでした。いずれにしろ青木功会長の3期目はスタートからいきなりつまずいた格好です」(宮崎紘一氏)