ロッテ佐々木朗希“血染め降板”の後遺症は…マメ体質なら右ヒジに負担、大谷翔平も経験
四回途中から右手の指先を気にし始め、球が抜けるように。中指のマメが破れて出血、ユニホームは赤く染まった。
佐々木朗希(20=ロッテ)が1日の楽天戦に先発、四回まで2安打無失点、10奪三振と好投しながらこの回限りの降板となった。
佐々木は高校時代にもマメで苦しんだ。U18日本代表として大学選抜戦に先発した際、右手中指の先端部分に血マメができて初回で降板。直後のU18W杯では韓国戦に先発するも再びマメが潰れて出血、初回降板を余儀なくされた。
「佐々木朗は高校時代もプロに入ってからも、登板間隔を十分に空けて起用されている。体はまだ成長途上でしょうし、指先が硬くなるほど投げ込んでいるわけでもない。これから先もマメに悩まされる可能性はあるでしょう」
と、東映時代(現日本ハム)に完全試合を達成した評論家の高橋善正氏はこう続ける。
■火箸で指を焼いた怪童・尾崎
「それにマメができやすいのは体質もあるのではないか。私は血マメが潰れて悩んだような経験はない。球を投げているうちに、指先の中の部分から硬くなっていきましたから。けれども東映時代のチームメートで怪童といわれた尾崎行雄は、しょっちゅう血マメをつくっていた。尾崎は血マメができるたび、指先に火箸をあてて焼いていた。そうやって対処して投げ続けていました。いずれにせよ、マメができやすい体質だとすれば心配ですね」