オリ吉田正尚のメジャー評価は「最低なら誠也の7分の1」 足を引っ張る日本人外野手の失敗例
■条件は2年17億円から、最大で3年28億円程度か
実際にどこが獲得に乗り出し、どれくらいの条件になりそうか。
「メジャー球団は4割前後の出塁率、35本程度の二塁打が期待できる1、2番打者として調査を進めている。ヤンキース、マリナーズ、レッドソックスに加え、ツインズ、パドレスなどが関心を持っている可能性がある」とは、メジャーに詳しいスポーツライターの友成那智氏。
「中でも、前田健太が所属し、今季はア・リーグ中地区3位だったツインズは左翼、右翼が補強ポイント。左翼のキリロフは不振が続き、右翼のケプラーも衰えを見せている。2人とも左打者ですから、吉田は彼らの代役として、うってつけといえる。控え選手も手薄なだけに、吉田に触手を伸ばす可能性はあるとみています」
さらに友成氏は、「条件は2年1200万ドル(約17億円)から、最大で3年2000万ドル(約28億円)程度になるのでは」と、こう続ける。
「FA市場の外野手は、ジャッジ(ヤンキースFA)とニモ(メッツFA)がトップランクで、吉田はベニンテンディ(ヤンキースFA)らと同じ中ランクに該当するみられます。吉田は出塁率が高い一方で、守備、走塁の評価は高くない。出場試合数も2018年、19年、20年は全試合に出場したものの、昨季は110試合、今季は119試合にとどまり、腰痛の古傷も抱えている。今季は守備に就いたのが39試合しかなかった。しかも、日本人外野手は秋山翔吾(レッズなど=3年2100万ドル)、筒香嘉智(レイズなど=2年1200万ドル)が相次いで失敗。鈴木も年俸に見合う成績を残したとは言い難く、評価を落としている。仮に2年1200万ドルでサインすれば、オリックスは譲渡金(2500万ドルまでの部分の20%=出来高を除く)を240万ドル(約3.3億円)しか得られません」
吉田の今季年俸は4億円。少なくとも今季の倍以上の給料は手にできそうだが、あとは本人とオリックスがそれで良しとするかどうかだ。