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反町康治日本サッカー協会技術委員長

1964年3月8日、さいたま市出身。静岡・清水東高から慶応大。総合職で入社した全日空の社員Jリーガーとして横浜フリューゲルスでプレー。94年に全日空を退社してJ湘南とプロ契約。元日本代表MF。97年に引退。2001年に新潟監督。08年北京五輪代表監督、日本代表コーチを兼任した。湘南と松本山雅でも監督を務め、20年3月にJFA技術委員会の委員長に就任。

(3)データを収集して分かった日本代表のPK対策 そして森保監督続投の理由

公開日: 更新日:

 カタールW杯で森保ジャパンは2010年南ア大会に続き、決勝トーナメント1回戦をPK戦で落とし、悲願の8強入りを逃した。W杯日本代表の団長を務めたJFA技術委員会の反町康治委員長に善後策などを聞いた。(聞き手=サッカージャーナリスト・元川悦子、日刊ゲンダイ・絹見誠司)

  ◇  ◇  ◇

 ──日本が向き合うべき課題にPK戦があります。2010年、22年のW杯で2度も8強入りを逃してしまい、重要性が再認識されました。

「PK戦の勝敗に関しては『あれは運だ』と言う人もいれば『運も実力のうち』と言う人もいて、なかなかアプローチが難しい。しかし、我々はW杯で2度も8強進出を阻まれたのだから、対策を立てるべき。データを調べてみると<PK戦で主審の笛が鳴って3秒以内にボールを蹴る人は、5秒以上かける人よりも外しやすい><DF(68%)やMF(69%)よりもFW(76%)の方が成功率が高い><82~18年までのW杯の全PKを見るとゴールマウスの上3分の1(の高さ)に蹴り込んだシュートは全て成功>などさまざまな情報が収集できた。今後に役立てていくことも大切ですね」

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