ソフトバンク城島健司CBO「遅かれ早かれ、正捕手はいなくなる。それが今年だったということ」

公開日: 更新日:

甲斐に直接話したこと

巨人に移籍した甲斐拓也(C)日刊ゲンダイ

 2012年に阪神で引退後、19年オフにソフトバンクの「球団会長付特別アドバイザー」として球界復帰した城島健司氏。24年からは「シニアコーディネーター」を兼務し、昨年11月にはCBO(チーフベースボールオフィサー)という新設の役職に就いた。いわゆる「最高野球責任者」として、編成に携わる城島CBOに、「王イズム」の継承、昨季まで正捕手を務めた甲斐拓也(現巨人)のFA移籍に伴う後継者問題についてどう考えているのか、直撃した。

  ◇  ◇  ◇

 ──昨季は小久保監督が就任1年目で4年ぶりのリーグVを果たした。

「僕がCBOの話をいただいた時、真っ先に相談したのが小久保さんなんです。コーディネーター制もそうですが、チームで新しいことに取り組むためには、一軍監督の協力が必要。フロントのトップになる僕、現場のトップである小久保さんには、ともに『王イズム』を次の時代にもつなげていきたい、という共通点がある。だから小久保さんも『やろう』とうなずいてくれた。小久保さんが未来の現場に、僕が未来のフロントに王イズムを継承する共同作業。もし、監督が小久保さんでなければ、僕はこの仕事を引き受けてなかったと思いますし、これがCBOの仕事で一番重要なものだと思います」

 ──小久保監督とは「王イズムの継承」で意見が一致している。

「王会長の教え、野球を後世に残すという方向性は同じです。おそらく、ウチのようなチームはよそにはあまりないと思いますよ。普通、監督が代わればチーム方針は百八十度変わることが多いでしょう。そこでうまくいかなければ、方針を戻したり……。結果、あまり変わってないケースが多いんですよね」

 ──その点、ホークスは……。 

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り1,343文字/全文2,077文字)

メルマガ会員
0円/月(税込)
今なら無料で日刊ゲンダイDIGITALの有料会員限定記事と競馬記事をそれぞれ3本試し読みできます!
オススメ!
プレミアム
2200円/月(税込)
日刊ゲンダイDIGITALの有料会員限定記事読み放題。最新の紙面をビューアーで閲覧可。競馬出走表も予想も全部読める。会員限定オンライン講座見放題。会員限定のプレゼントも。
スタンダード
780円/月(税込)
日刊ゲンダイDIGITALの有料会員限定記事が月50本まで読める。
新聞郵送セット割
3550円/月(税込)
プレミアムプランのサービスに加えて新聞も郵送で後日お手元へ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  2. 2

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  3. 3

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  4. 4

    元NHK岩田明子は何をやってもウケない…コメントは緩く、ギャグはスベる、クイズは誤答

  5. 5

    ウクライナ出身力士 安青錦がすべてを語った…単身来日して3年、新入幕で敢闘賞

  1. 6

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  2. 7

    奥さんが決断してくれた…元大関の小錦八十吉さん腎臓移植を振り返る

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    のんを襲った"後輩女優の二股不倫報道"の悲劇…カルピスCMめぐる永野芽郁との因縁

  5. 10

    Mrs.GREEN APPLEとディズニーのコラボに両ファン懸念…売れすぎた国民的バンドゆえの"食傷感"