溝口敦の「斬り込み時評」
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司忍組長は来年80歳の大台に…山口組に新たに7代目継承問題が浮上
六代目山口組の司忍組長と高山清司若頭の関係は世間でいわれるほどうまくいってないようだ。両者の関係を疑わせる動きが出てきた。 争点は司組長がいつ6代目を退き、7代目を高山若頭に譲るかだ。司組長…
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六代目山口組に復縁した山健組に課せられていること
当初は神戸山口組の傘下だった山健組(中田浩司組長)が六代目山口組に復縁し、22日、山健組の幹部が高山清司若頭に面会、六代目入りの正式承認をもらった。 もともと中田組長は2018年5月に山健組…
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工藤会トップへの極刑判決の裏に「警察の潰されたメンツ」
工藤会(北九州市)の野村悟総裁、田上不美夫会長に対し、福岡地裁は求刑通り、それぞれ死刑、無期懲役を言い渡した。 全国の暴力団は等しく警察の包囲下にあるが、多くの暴力団が警察に降伏し、首を差し…
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オレオレ詐欺はダメだけど特殊詐欺はよいという暴力団の“倫理観”
前回、暴力団のアングラ化について記したが、では、暴力団の看板で商売しないはずの秘密組員たちは、どういうシノギで飯を食っていくのか。 その組に、まだ警察がフロントとして把握していない企業がある…
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20代~30代 本物のヤクザと半グレの間の「秘密組員」が増えている
先日、ある暴力団の組長から話を聞く機会があった。そのとき組長が何げなく漏らした一言が、こうである。 <うちのような組にも、たまに20代、30代の若い人が入りたいと言ってくる。会って話を聞いて、…
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暴力団も「なぜ?」と不思議がる検察の弘道会への対応
一昨年の3月、横浜のラーメン店で稲川会系の組長と幹部4人が、六代目山口組系小西一家幹部(当時36)の胸や首などを刺し、殺害したとして今年6月、神奈川県警は出頭してきた稲川会の5人を逮捕した。組長は「…
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山健組・西川若頭が新型コロナで死亡…分裂抗争は攪乱情報が飛び交う謀略戦の様相
山口組の分裂抗争では各派とも、ここ当分、音を鳴らせないだろうという見方で一致しているようだ。音が鳴るのはオリパラが閉幕する9月初旬以降だろう、と。もちろん抗争継続への世論の反発を考えてのことである。…
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コロナ禍で求められるペスト蔓延下の「デカメロン」的生活
コロナ禍でやるべき仕事がなくなったわけではないが、それでも取材に出たり、打ち合わせで編集者に会ったりする機会がめっきり減った。 家にいてもやることがないから、どうしてもハマるのが活劇である。…
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オレオレ詐欺で賠償を迫られる司組長の自業自得
5月20日、オレオレ詐欺などで被害を受けた80代の男女3人が六代目山口組の司忍組長らに対し、計2667万円の損害賠償を求めて東京地裁に訴えを起こした。 この事件で逮捕された六代目山口組傘下の…
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暴力団衰退の要因を野放しにしてきた六代目山口組の高山若頭
4月末、警察庁がまとめた数字によると、昨年末の暴力団構成員と準構成員の人数は2万5900人。前年比2300人減で、16年連続の減少という。 日本の芸能人の数はタレント名鑑登録数で約1万100…
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山口組の分裂抗争とは別に新たな陣取り合戦が始まる兆し
6代目山口組・高山清司若頭の発案で先ごろ横浜市の稲川会館で6代目山口組、稲川会、松葉会、双愛会、東声会の各首脳部が集まり、短時間ながら食事会が開かれたようだ。 高山若頭とすれば、分裂抗争でか…
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銃弾4発発砲 警察が色めき立った関西カチコミ事件のチンケ
3月27日午前4時ごろ、神戸の新開地駅から北に約300メートル、歓楽街として知られる福原のビル1階 のシャッターに銃弾4発が撃ち込まれた。 兵庫県警には、おそらく実行犯から通報があっ…
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6代目山口組・高山若頭の「特定抗争」を仕掛ける辣腕ぶり
山口組の分裂抗争で注目されるのは6代目山口組・高山清司若頭のコントロール下に行われる激烈な神戸山口組攻撃だが、もうひとつ謀略工作で見せる高山若頭の辣腕も忘れるべきではない。 その一端は、たと…
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弘道会系組長父子が襲撃された背景に何があるのか
3月4日、午前3時半ごろ、群馬県伊勢崎市で6代目山口組の主力、弘道会の野内組傘下栗山組の組長と実子の2人が拳銃で撃たれ、組員1人が車でひかれて重傷を負った。襲ったのは稲川会系の関係者とみられている。…
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山口組が弱体化する一方で弘道会は強化された警察の“誤算”
今から10年ほど前、当時の安藤隆春警察庁長官は「弘道会の弱体化なくして山口組の弱体化はなく、山口組の弱体化なくして暴力団の弱体化はない」と全国警察の本部長を集めた会議で号令した。 6年前に始…
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最近シノギが振るわない半グレの世界で静かに進む地殻変動
半グレの代表的なシノギだったオレオレ詐欺など特殊詐欺の被害件数は前年比約2割減、被害額も約277億円(同12%減)と減少傾向にあるようだ。 実際、過去、半グレ犯罪で太く稼いできた男たちに聞い…
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「親分子分」という擬制血縁関係=ビジネスモデルの崩壊
日本の暴力団を特徴づけるものに擬制血縁関係がある。実際の親がいるにもかかわらず、組員となる者は、これと見込んだ男を親分として選び取る。子分は親の言うことは黒いものを白いと言われても、親に従わなければ…
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6代目山口組・高山若頭が説く「まじめなヤクザ道」
山口組の分裂抗争は昨年末までに決着せず、今年に持ち越された。現状、6代目山口組が圧倒的に優勢だが、かといって近々抗争が解決するようなメドは立っていない。 6代目山口組の最終的な抗争指揮は高山…
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「後のことは知ったことじゃない」ヤクザの終焉
新型コロナウイルスの蔓延で多くの人が時代に閉塞を感じている。今が息苦しく、先が開けない。暴力団業界になると、なおさらである。山口組系の50代の幹部が言う。 「私が若いころ、10代、20代の若者…
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高知東生氏は薬物依存症から立ち直れるだろう
先日、雑誌「通販生活」の仕事で高知東生さん(55)に会った。 初対面だが、非常に真面目な印象があり、彼なら他の芸能人やスポーツ選手と違って、薬物依存症から立ち直れるのではないかと感じた。 …