著者のコラム一覧
溝口敦ノンフィクション作家、ジャーナリスト

1942年7月5日生まれ。早大政経卒 徳間書店、博報堂勤務を経て、フリージャーリストに。暴力団や闇の世界に深く食い込んだド迫力ルポには定評がある。『食肉の帝王』で第25回講談社ノンフィクション賞受賞、日本ジャーナリスト会議賞受賞。『暴力団』(2011年)がベストセラーに。

20代~30代 本物のヤクザと半グレの間の「秘密組員」が増えている

公開日: 更新日:
高齢者を地獄の底に突き落とすようなオレオレ詐欺はさせないという(防犯用自動録音機をつけた固定電話)/(C)共同通信社

 先日、ある暴力団の組長から話を聞く機会があった。そのとき組長が何げなく漏らした一言が、こうである。

<うちのような組にも、たまに20代、30代の若い人が入りたいと言ってくる。会って話を聞いて、よさそうだと思ったら、「入るのはいい。だけど組には登録しないよ」と言います。
… 

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