NEWSを読み解く今週のキーワード
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風前のアベノミクス
いよいよ末期症状を呈し始めた安倍政権。肝心のアベノミクスはどうなる? 政治家が選挙戦で口にするのは「ザルのように粗い目しか通っていない」公約。しかしいったん権力を手にするとそれが官僚機構との…
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バブル世代 ゆとり世代
春4月の入社シーズンで気になるのが、管理職世代のバブル組と新入社員のゆとり組の相性だ。 ◇ 厚労省の調べによれば大学卒業後3年以内の離職率が何と32・2%。ゆとり世代の労働観を表す衝撃…
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おひとりさまの時代
「重老齢社会」が話題になっている。なかでも悩ましいのが「おひとりジイさん」だ。 ◇ 国立社会保障・人口問題研究所の調査によると「社会集団の中で、ほとんど、もしくは全く友達や同僚など他人と時間…
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いまさら聞けない仮想通貨入門
近ごろの儲け話といえば「仮想通貨」。でも、その仕組みは? ◇ 「この本は仮想通貨の初心者であった私が、同じく初心者、または知識ゼロの人に向けて執筆した本です」という著者は、ビットステーシ…
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オリンピック狂騒曲
史上最多の金メダルで鼻高々の平昌五輪チーム。「さあ次は東京だ」と関係者の鼻息は荒いが……。 1964年東京五輪と70年大阪万博を、「デザイン」の視点で振り返る――これが美術史を専門とする著者…
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オキナワ再論
予想外の結果に終わった名護市長選。沖縄はどうなるのか。 ◇ 毎週平日の朝7時から夕方の5時まで、辺野古の新基地建設現場で抗議運動をする。それが沖縄の反骨作家・目取真俊の日常。一昨年1…
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まちづくり、田舎づくり
少子高齢化に過疎化と日本社会を悩ます難問を前に、クールジャパン戦略も新たな局面を迎えている。 ◇ 岐阜県最北端の飛騨市で「クールな田舎をプロデュースする」会社を経営する著者。書名はマ…
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ナチスの亡霊
危険なナショナリズムへの傾斜が世界的に高まる中、ナチスへの告発や歴史的教訓に学ぼうとする強い意欲も高まっている。 ◇ 改憲論議にかこつけて「ナチスの手口に学んだらどうかね」と放言した…
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間違いだらけの安倍安保
ハワイでもNHKでも誤報の出た北朝鮮ミサイル情報。露骨な「親トランプ」ぶりで北朝鮮を挑発する安倍政権は正しいのか? かつて外務省では超エリートの事務次官とヒラ外交官とで立場を違えた2人。前者…
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国のトップが“フェイク”と切り捨て 危険なマスコミ不信に迫る
米大統領が気に入らない報道を「フェイクニュース」と呼び捨て、日本の首相がそれを真似る。大マスコミだけではない、危険なマスコミ不信に迫る。 ◇ 東大のメディア研究で大マスコミとは異なる「…
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ベトナム反戦運動の最盛期から50年 まだ戦争は終わらない
ベトナム戦争当時、世界中で巻き起こった反戦運動。特に50年前の1968年は「パリ五月革命」や東京・新宿の「10・21闘争」(別名「新宿米タン闘争」)がベトナム反戦の機運と連携していた。そんな中、メデ…
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【ニッポン人の働き方】働き方改革実行計画は実現するのか?
日本人の労働時間は長い。一昨年の統計で2024時間、独仏に比べて年に3カ月も長い。有給休暇の消化率も48・7%と半分以下。理由は2つ。1つは組織が個人の意欲や能力を引き出してない。2つ目が働き方の「…
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中国の真相
中国第2の大都会・上海。戦前から「魔都」として知られた華美な街だが、著者はこの上海郊外に住む。そこは田舎から仕事を求めて出稼ぎに来た労働者たちの住宅地。「農民工」と呼ばれる彼らは上海人のやりたがらな…
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第2の太平洋戦争勃発?
トランプ政権の対北朝鮮高圧外交の陰で「米中もし戦わば」の危機が高まりつつある。その先に控えるのが「第2の太平洋戦争」だ。 ◇ 米ハーバード大の国際政治学者にしてレーガン政権からオバマ政権ま…
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【そんたく、する?】今年の流行語大賞にも選ばれた「忖度」。アナタ、読めますか、書けますか、正しい意味を知ってますか?
忖度とはなにか。本書の定義では「相手の指示がなくても」「相手の意向を推し量り」「先回りして満たそうとする」こと。たとえば森友学園問題。首相夫人が名誉校長に就任した途端、学園には「神風が吹いた」(籠池…
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人口急減の未来
少子高齢化だけではない。ついに現実化した「人口減少」の日本。その未来は? ◇ 昨秋の国勢調査の結果発表で明らかになったのが国勢調査史上初の「人口減少」。少子高齢化は人口の世代構成の変化…
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トランプ時代の歴史と想像力
傍若無人のトランプ差別発言で米国はいまや「第2の南北戦争」といわれる分断状態。それに呼応したかのように文学やマンガ、歴史書に斬新な試みが続出している。 2074年、「第2次アメリカ南北戦争」…
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【バブル再来?】株式大連騰でささやかれる「バブル再来」とそのリスク
今年6月、1単位の価格が3000ドルを超えたビットコイン。年初に比べると実に3倍の伸びだ。こんなエピソードから始まる本書は日経新聞編集委員による「新たなバブル現象」解読。 都心の一流ホテルが…
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欧州危機・人種と階級の分断
シリア紛争の激化による難民急増で一気に欧州全体が右傾化と移民排斥の危機。つられてEU解体論まで現実化してしまった。 イギリス南部の労働者階級の町に英国人の夫と暮らし、地元で保育士をしながら社…
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異例の3期続投となった金融庁・森信親長官による金融機関の大改革時代。さあ銀行はどうする?
森長官就任以来の金融庁の活動をルポし、本気で改革に取り組む地銀の地道な活動も紹介した前著「捨てられる銀行」が累計12万部を突破。その続編として書かれた本書は、銀行や生保などが売り込む「資産運用」の実…