プロ野球人物研究 対岸のヤジ
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連載最終回に思うこと 阪神には「中途半端な8年間」に終止符を打ってほしい
この連載が開始された2015年春、阪神監督は4年目を迎えた和田豊で、開幕投手は前年に最多勝を獲得したメッセンジャーだった。当時の阪神はこのメッセンジャーと能見篤史が左右の二枚エースという状況で、野手…
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阪神「ロマン枠」江越と陽川は来季新天地へ…“最大”の藤浪もMLBに活路を見いだすのは一興か
江越大賀が日本ハムにトレード移籍した。陽川尚将が現役ドラフトで西武に移籍した。2人ともそのパワーや身体能力の高さなどから長らく期待されてきた阪神が誇る未完の大器、いわゆるロマン枠の野手だった。 …
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阪神・青柳晃洋は「沢村賞」基準にも入るのに…侍ジャパンから注目されないセ3冠投手
阪神のエース・青柳晃洋が推定年俸2億4000万円で契約を更改した。阪神の生え抜き投手では藤川球児の推定4億円に次ぐ高額年俸で、かつてのエース・井川慶の最高年俸(2006年の推定2億3000万円)をも…
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「村神様」が流行語大賞受賞…野球関連語は現代ではもう通用しないのだ
今年の「ユーキャン新語・流行語大賞」はヤクルト・村上宗隆の大活躍から生まれた「村神様」に決定した。 これについて、ネット上では毎年恒例の「野球偏重問題」がまたもや勃発。選考委員を務める野球フ…
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セのベストナイン外野手部門で阪神・高山俊が1票? 今年も不可解な少数投票
今年もセ・パ両リーグのベストナインが発表された。ご存じの通り、これはMVPや新人王と同じく「記者投票」によって決まる制度となっている。私が贔屓にする阪神タイガースからはベストナイン投手部門で青柳晃洋…
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16年ドラ1の寺島成輝が引退…履正社出身選手の苦難と阪神の大砲候補・井上広大への期待
ヤクルトの2016年ドラフト1位左腕・寺島成輝が現役引退することになった。寺島といえば高校野球の名門である大阪・履正社高校のエースとして大活躍し、早いうちからその名を全国に轟かせていた逸材だった。 …
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阪神・岡田監督が佐藤輝に苦言 忖度なしネガティブ報道で、むしろ来季が楽しみになってきた
侍ジャパンの強化試合を終えて阪神の秋季キャンプに合流した佐藤輝明(23)について、岡田彰布監督(64)が厳しい評価を連発している。「入ってきたときが一番良かった」「2年たって悪くなっている」などと語…
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再登板の岡田監督が65歳で球界最高齢 まだまだ元気でいてほしい「80年代の野球人たち」
阪神・岡田彰布新監督は今月25日で65歳となる。これは現在の12球団の監督の中で最高齢であり、それに次ぐのが岡田監督の1学年下である巨人・原辰徳監督だ。2人とも1980年代のプロ野球、それも「伝統の…
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秋季練習開始! 岡田改革から立ち上ってくる阪神ファンの匂い
ヤクルトとオリックスの日本シリーズが白熱した一方で、岡田彰布新監督が就任した阪神タイガースが秋季練習を行っている。プロ野球OBに話を聞くと、みんなこぞって秋の練習の重要性を訴えるのだが、それは岡田監…
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日本ハムを自由契約 金子千尋と変化球の魅力は…スローカーブの「176勝投手」を想起
北海道日本ハムのベテラン右腕・金子千尋が自由契約となった。金子といえば、やはりオリックス時代の印象が強い。今をときめく大エース・山本由伸が現れる前のオリックスには、もちろん西勇輝や山岡泰輔といったエ…
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年をとった「岡田野球」はどう変わるのか? 65歳で火中の栗を拾う心意気に敬意
阪神・岡田彰布新監督の就任が正式に発表された。前回の監督時代は04年から08年までの5年間だったので、実に15年ぶりの監督復帰となる。 正直、08年に退任したときはもっと早く復帰すると思って…
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虎ファンのストレスを吹き飛ばす 岡田新監督の「超訳・どん語の世界」が待ち遠しい
阪神ファンの私であるが、今年のCSは本当に複雑な気持ちだ。ペナントレースはなんとか3位に滑り込んだ阪神だが、勝率は5割未満で借金は3。チーム防御率はリーグ断トツの2.67と素晴らしいものの、攻撃力は…
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オリックス能見篤史の引退に思う “往年の虎のエース”同級生の井川慶との奇縁
オリックスの現役最年長投手・能見篤史(43)が今季限りで引退することになった。18年間で通算104勝をマーク。全盛期は阪神のエース左腕として2ケタ勝利5回を記録。2012年には最多奪三振のタイトルも…
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佐藤輝明が2年連続20発の裏で…もう一人の和製大砲・大山悠輔よ、山本浩二を目指せ
阪神・佐藤輝明が23日の広島戦で第20号ホームランを放った。これでルーキーイヤーから2年連続20本超えとなり、左打者ではNPB史上初、右打者含めると阪神では田淵幸一以来52年ぶり2人目の快挙だという…
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大谷、村上、朗希と20代花盛りの一方で…巨人・坂本勇人も“古い存在”になってしまった
昨年、「平成の怪物」こと松坂大輔が41歳で引退した。時代は令和となり、MLBではその松坂よりはるかに年下の大谷翔平が投げては9勝、打っては46本塁打の大活躍でMVPを獲得。大谷は心技体ともに今が真っ…
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CS争いよりも消化試合に期待 阪神が下手に3位なんかにいるから楽しめない
シーズン終盤に差しかかった今、虎党の私にとって唯一の楽しみは個人成績、それもタイトルがかかった青柳晃洋と近本光司、湯浅京己くらいのものである。大山悠輔と佐藤輝明の30本塁打は今年も無理そうだ。 …
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阪神・近本光司に期待したい! ヤクルト村上宗隆の“五冠阻止”なるか
阪神のリーグ優勝が絶望的になった今、虎党の私がもっとも関心を寄せていることのひとつが個人タイトル争いである。 今季の虎戦士の中で個人タイトル獲得の可能性があるのは、投手では最多勝、最優秀防御…
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阪神・青柳スーパーエースへの条件 夏が苦手な投手は沢村賞選考委員に嫌われる
あんなに不安定なピッチングは久しぶりに見た気がする。8月23日のDeNA戦に先発した阪神・青柳晃洋のことだ。 ご存じの通り、今季の青柳はコロナによって少し出遅れたものの、復帰後に見せた大活躍…
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阪神・藤浪が491日ぶり先発勝利も…「復活の障壁」となりうる豊富なタレントたち
阪神・藤浪晋太郎が20日の巨人戦に先発し、実に491日ぶりとなる先発勝利をつかんだ。今季に限って言えば、6度目の先発登板でようやく初勝利。これはこれでめでたいことだが、それより直近の先発登板で3試合…
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2年目に本塁打減…“金の卵”佐藤輝明の矮小化で問われる阪神の育成能力
阪神の2年目・佐藤輝明が苦しんでいる。昨年のルーキーイヤーにいきなり24本塁打をマークし、前評判通り怪物級の長打力を見せたが、今季はここまで109試合に出場して16本塁打。打率は昨年の2割3分8厘よ…