著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

佐藤輝明が2年連続20発の裏で…もう一人の和製大砲・大山悠輔よ、山本浩二を目指せ

公開日: 更新日:

 阪神佐藤輝明が23日の広島戦で第20号ホームランを放った。これでルーキーイヤーから2年連続20本超えとなり、左打者ではNPB史上初、右打者含めると阪神では田淵幸一以来52年ぶり2人目の快挙だという。

 確かにすごいことなのだが、同時に寂しさも感じてしまう。昨年ルーキーながらいきなり24本塁打をマークして将来をおおいに期待された佐藤輝の2年目が、残り3試合しかなくなった時点でまだ20本である。打率と打点は昨年より少しアップし、三振は大幅に減少したものの、彼の最大の売りであった迫力や怖さ、スケール感という点においてはサイズダウンしたように思えてならない。佐藤輝のポテンシャルなら30本や40本を打ってこそ、手を叩いて喜べるというものだ。

 一方、もっと寂しいというか、なんだかよくわからないのが、もう一人の和製大砲・大山悠輔である。今季はコロナがらみの離脱があったため、チームが140試合を消化した時点で121試合の出場にとどまっており、打率.265、23本塁打、86打点。3年連続で20本超えは達成したものの、3年連続で20本台ということは、これはもう20本台が通常モードの中距離打者ということだ。それならもっと高打率が欲しいところだが、打率の過去最高は2020年の.288で、あとは2割台半ばがほとんどだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    芸能界を去った中居正広氏と同じく白髪姿の小沢一敬…女性タレントが明かした近況

  4. 4

    中居正広氏、石橋貴明に続く“セクハラ常習者”は戦々恐々 フジテレビ問題が日本版#MeToo運動へ

  5. 5

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  1. 6

    広末涼子が逮捕以前に映画主演オファーを断っていたワケ

  2. 7

    大阪万博メディアデー参加で分かった…目立つ未完成パビリオン、職人は「えらいこっちゃ」と大慌て

  3. 8

    容姿優先、女子アナ上納、セクハラ蔓延…フジテレビはメディアではなく、まるでキャバクラ状態だった

  4. 9

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  5. 10

    エンゼルス菊池雄星を悩ませる「大谷の呪い」…地元も母校も同じで現地ファンの期待のしかかる