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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

CS争いよりも消化試合に期待 阪神が下手に3位なんかにいるから楽しめない

公開日: 更新日:

 シーズン終盤に差しかかった今、虎党の私にとって唯一の楽しみは個人成績、それもタイトルがかかった青柳晃洋近本光司、湯浅京己くらいのものである。大山悠輔佐藤輝明の30本塁打は今年も無理そうだ。

 正直なところ、チーム成績についてはとっくに気持ちが来季に向いている。

 矢野燿大監督が今季限りであることはとうの昔からわかっていたことだし、そのラストイヤーは散々なスタートだったし、そこからよくリーグ3位まで盛り返したものの、極端な投高打低によるフラストレーションのたまる試合は多いし、だいたい完封負けが多すぎるし、こうなったらもう根本的にチームを改革して、さっさと2023年バージョンにアップデートされた新生タイガースを見てみたい。

 大山と佐藤輝も来年こそが勝負だし(ずっと言ってる)、藤浪晋太郎の完全復活も、才木浩人西純矢、森木大智の本格覚醒も、湯浅と浜地真澄のポスト藤川球児争いも、すべては来年の仕切り直しにかかっている。

 ここにガラスの天才左腕・高橋遥人のカムバックも加わったら、勝ち星計算で143勝を超えちゃうんじゃないかとバカな妄想をするくらい、今は来季が楽しみなのである。

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