プロ野球人物研究 対岸のヤジ
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暴行謹慎のG山口俊 選手会は処分に抗議すべきでなかった
巨人・山口俊の暴行トラブルをめぐる処分問題が、決着を迎えようとしている。かねてプロ野球選手会は、巨人が科した処分は「不当に重すぎる」として抗議をしていたのだが、今月4日に開かれたプロ野球実行委員会に…
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選手を次々と放出する日本ハムは本当に非情で冷酷なのか
日本ハムならではの独特の編成方針が今季もドラスチックに炸裂している。たとえば昨季の日本一に貢献したセットアッパーの谷元圭介を期限ギリギリの7月31日に金銭トレードで中日に放出。さらに主に先発投手とし…
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日本では279本 巨人マギー「日米通算1000安打」の欺瞞
先日、巨人のケーシー・マギーが日米通算1000安打を達成し、試合中に花束を贈呈されたというニュースが報じられた。マギーのNPB在籍年数は今季でまだ2年目(2013年に楽天に1年間だけ在籍)で、NPB…
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なあ藤浪晋太郎、野球は楽しいか? 野球で最近笑ったか?
阪神ファンの私にとって、今の藤浪晋太郎の状態はただただ悲しいことだ。2012年のドラフトで当時の和田豊監督が藤浪の当たりクジを引いたときの跳び上がるような喜び。高校時代、甲子園で春夏連覇を成し遂げた…
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テレ朝娯楽番組に反論したダルビッシュは粋じゃない
先日、テレビ朝日のバラエティー番組「キリトルTV」内で高校時代のダルビッシュ有(30)が試合中に発した言葉を読唇術で推測するという企画が放送された。「最後かな。ドキドキするわ」などという結果が出たの…
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投手受難時代だからこそ「最多登板」と「最多QS」個人タイトルに
少し旧聞に属する話になるが、6月にアストロズの青木宣親が日米通算2000安打を達成したとき、カブスの上原浩治が「長くやっていて、そういう記録を持っていないのはたぶん僕だけ」とコメントした。 …
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西武秋山が自己最多18HR「長距離砲=天性」の定説は本当か
打球の飛距離は天性のものだ。プロ野球界にはそんな定説がある。よって、いわゆる長距離砲に分類される打者とは育成してどうにかなるものではなく、そういう素材をドラフトなどで獲得することが重要だという。 …
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不在続く阪神の「代打の神様」は西岡剛に任せたらどうか
阪神には古くから代打の切り札が人気を博す伝統がある。 近年では「代打の神様」と呼ばれた桧山進次郎や八木裕、それ以前では晩年の真弓明信、川藤幸三、遠井吾郎ら、各時代に必ずと言っていいほど切り札…
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真剣勝負より大谷翔平見たさ “娯楽化”が進むオールスター
オールスターが終わった。結果は2試合ともパの勝利で、後世に残りそうな名場面が多かったわけではない。つまり、いたって普通のオールスターだったわけだが、現地で観戦した私の知人いわく、球場は大いに盛り上が…
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阪神メッセが気の毒でたまらない 球宴出場の“狭き門”
オールスターの出場選手が発表された。これは毎年そうなのだが、誰もが納得できる文句なしのスターもいれば、賛否が入り交じりそうな微妙な選手もいる。また、セの打率ランキング6位の広島・安部友裕や7位のヤク…
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悲哀に満ちた晩年 孤高の天才イチローは普通の人間だった
あのイチローの晩年がまさかこんな感じになるとは……。かつてのヒーローの近年、とりわけ40代に突入して以降の彼の姿に、私はそんな思いを抱いている。 現在マーリンズに所属している43歳のイチロー…
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大卒の超エリート内野手 ロッテ・井口は侍監督が相応しい
ロッテの井口資仁(42)が今季限りでの現役引退を発表した。異例の早期発表だが、現在のロッテが最下位に沈んでいることを考えると、今後の観客動員的には大きな効果が期待される。 さて、そんな井口で…
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大記録「2000安打」が新聞記事にならなかった時代がある
今季は通算2000安打ラッシュが予想されている。ここまですでに中日・荒木雅博とアストロズ・青木宣親(日米通算)が達成しており、他には巨人・阿部慎之助やソフトバンク・内川聖一、阪神・鳥谷敬らが大記録に…
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今季大不振 ベイ筒香に感じるもうひとつの「WBC後遺症」
筒香嘉智(25)が苦しんでいる。昨季はセ・リーグ二冠王(本塁打と打点)に輝き、WBCでは侍ジャパンの4番も打ったほどの男が、今季はここまで打率.259、5本塁打、29打点と低空飛行を続けている。 …
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早くも第3期 楽天「破壊と再生」の高校野球的サイクル
東北楽天が強い。昨季まで3年連続Bクラスに沈んでいたものの、今季はここまでパ・リーグ首位。2013年以来の優勝が期待されている。 強さの原動力はエース・則本昂大を筆頭に守護神・松井裕樹やFA…
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阪神・鳥谷 危ぶむべきは連続試合出場記録ではなく“頭部”
阪神・鳥谷敬の連続試合出場記録がなんとか続いている。先日の巨人戦で顔面に死球を受けた鳥谷は鼻骨を骨折し、記録ストップが危ぶまれたものの、翌日の試合にフェースガードを装着したまま出場。これにて記録は継…
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阪神には掛布氏が君臨 二軍監督“レジェンド級”続々の効果
左アキレス腱断裂からの復帰を目指す阪神・西岡剛がようやく二軍練習に合流した。報道によると、早ければ今月末には二軍戦に出場できるよう調整する予定だとか。西岡のような主役志向の派手な選手の場合、二軍調整…
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費用対効果めちゃくちゃな巨人野球の“怖さ”と“不気味さ”
これは今に始まったことではないが、相変わらず巨人が費用対効果の悪い野球をやっている。ご存じ、今季FAで獲得した陽岱鋼、森福允彦、山口俊の3人がそろって故障や不振等で二軍暮らしとなっており、さらにその…
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早実・清宮92本で大騒ぎ 通算HR“練習試合”含むに疑問符
早実高3年の清宮幸太郎が話題だ。1年時から怪物スラッガーとして注目されていた彼は、5月7日現在で高校通算92本塁打を記録。大阪桐蔭高時代の中田翔が記録した87本を抜き、歴代4位に食い込んでいる。 …
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連続試合出場ほど特殊で珍妙な記録はない
阪神・鳥谷敬が連続試合出場記録で金本知憲の1766試合を抜き、プロ野球単独2位に躍り出た。1位は言わずと知れた衣笠祥雄の2215試合。これを抜くには、2020年の春先まで同記録を続ける必要がある。 …