企業深層研究
-
ローソン<上> “新浪路線”からの転換がセブン追撃のカギ
ローソンが冴えない。それは8月中間決算からも明白で、同社の売り上げ(営業総収入)は3062億円と前年同期比5.8%増だったが、営業利益は同5%減の399億円だった。ローソンが営業減益となるのは10年…
-
メニコン<下> 1日使い捨てコンタクトレンズで攻勢
メニコンは2016年12月1日、コンタクトレンズの内側に触らずに取り出せる、1日使い捨てのコンタクトレンズ「1DAY(ワンデー)メニコン・プレミオ」を発売した。シリコーンハイドロゲルと呼ばれる素材を…
-
メニコン<上> 日本で初めて角膜コンタクトレンズを実用化
国内コンタクトレンズメーカー最大手、メニコン(本社・名古屋市)は2015年6月25日、東証1部および名証1部に株式を上場した。初値2950円は公募・売り出し価格(1700円)を上回る上々のスタートだ…
-
三井住友FG<下> 最大級の問題は「住友イズム」の陰り
三井住友銀行の歴史を飾る人物のひとりに、ラグビー日本代表の監督を務めた故・宿沢広朗氏がいる。監督と銀行役員という二足のわらじを履き、相場を的確に読み取る辣腕ディーラーとして活躍。そんな人物が「彼には…
-
三井住友FG<上> ダークホースを新頭取に指名した大胆人事
3メガバンクの闘いを面白くさせているのが三井住友グループの動きである。三菱UFJ、みずほのライバルに比べて小兵ながら存在感は決して劣らない。なぜか。その理由は同グループが放つ意外性と猪突猛進ぶりにあ…
-
あきんどスシロー<下> 内紛、乗っ取り、転売の歴史
あきんどスシローは内紛、乗っ取り、転売の歴史をたどる。 清水義雄・豊の兄弟が1975年、大阪市阿倍野区でカウンターだけの立ち食いずし「鯛すし」を創業したのが始まり。ところが兄弟喧嘩が勃発。2…
-
あきんどスシロー<上> 回転ずし最大手は再上場か転売か?
回転ずし最大手、あきんどスシロー(大阪府吹田市、非上場)は9月15日、東京・南池袋に都心型店舗の1号店「スシロー南池袋店」をオープンした。郊外のロードサイドを主力としており、JR山手線の内側に初めて…
-
三越伊勢丹HD<下> 崩れ落ちた百貨店最後の牙城
アベノミクスの息切れとインバウンドの爆買い終焉によって、17年3月期の中間決算で6割近い減益となった三越伊勢丹ホールディングス。この事態を受け、三越千葉店など2店舗の閉鎖を決めたほか、「来年からの2…
-
三越伊勢丹HD<上> 大西洋社長「今のビジネスモデル無理」
「今のビジネスモデルだけでは無理だ」 11月8日、中間決算発表に臨んだ三越伊勢丹ホールディングス社長の大西洋氏は、力のない声でこう語った。 市場縮小の続く百貨店業界。2000年には8兆…
-
10億円赤字拡大 「ブックオフ」852店舗は資源か重荷か
♪本を売るなら~のブックオフが大苦戦だ。 2016年3月期は上場以来初の赤字に転落し、今期を「総合リユース業」への転換の年と位置づけている。今月発表された16年4~9月期決算では、営業利益は1…
-
HIS<下>東京五輪までに「1兆円企業」の道筋つけられるか
たとえ澤田秀雄が“カリスマ”で、創業者の社長復帰が珍しい話でもないといっても、12年ぶりはいかにも長い。業績の停滞を理由に2005年に復帰したユニクロの柳井正も、ブランクはたったの3年だ。 「…
-
HIS<上>起業家の血が騒いで創業者が12年ぶり社長復帰
「後づけの理由はいろいろあるでしょうが、結局は、起業家の血が騒いだということだと思いますよ」(幹部社員) 今月1日付で12年ぶりに社長に復帰し、経営体制を刷新した創業者の澤田秀雄(65)。20…
-
山崎製パン<下>37年の長期政権 “ポスト延浩”体制に暗雲
山崎製パンの飯島延浩社長は75歳。一橋大学経済学部卒。1979年に社長に就任してから37年の歳月が流れた。お家騒動の末に社長になった。 48年3月9日。延浩の父、藤十郎が千葉県市川市に山崎製…
-
山崎製パン<上> 「リッツ」「オレオ」失ったヤマザキビスケットの反撃
ヤマザキビスケットの「ルヴァン」とモンデリーズ社の「リッツ」の戦いが始まった。 山崎製パンの子会社、ヤマザキ・ナビスコと米モンデリーズ・インターナショナルの技術や商標に関するライセンス契約が…
-
CYBER DYNE<下> 大学発ベンチャーの成功例になるための壁
サイバーダイン(登記名CYBERDYNE)は8月、米国子会社CYBERDYNE USA(デラウェア州、資本金10万ドル)を設立。代表は親会社の社長の山海嘉之が兼務した。15年6月、米食品医薬品局(F…
-
CYBER DYNE<上> 空売りファンドに狙われた医療用ロボット
医療・介護用ロボットを手がけるサイバーダイン(登記名CYBER DYNE)は空売りファンドの標的になった。 8月16日の東京株式市場で、同社株は一時、前日比225円(11%)安の1852円ま…
-
サムスン電子<下> アップルとの関係に亀裂で凋落するのか
ギャラクシーノート7の発火事故から約2カ月。原因は過熱を防ぐ回路の設計に関わる、初歩的なミスである可能性が高まっている。 「もしそうだとすると、ミスを発見できなかったことも含め、サムスン陣営の…
-
サムスン電子<上> ノート7発火「初歩的ミス」だったのか
8月19日に鳴り物入りで発売されたサムスンの「ギャラクシーノート7」。虹彩認証、防水および防塵機能、大容量バッテリーなどが搭載され、「モンスタースペックマシン」として発売前から情報が小出しにリークさ…
-
三菱UFJFG<下> 米ウェルズ・ファーゴ不正は他人事でない
三菱東京UFJ銀行を傘下に置くのが三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)である。その総帥である平野信行CEO(最高経営責任者)は多忙を極めている。今年4月、三菱東京UFJ銀行の頭取職を小山田…
-
三菱UFJFG<上> 銀行新頭取が直面“マイナス金利”との闘い
「もはや、構造不況業種になってしまった─―」 今、こんな暗い言葉が飛び交っているのが銀行業界である。何しろ日銀によるマイナス金利政策の導入以後、銀行収益の源泉といえる利ザヤは著しい悪化に直面し…