クスリと正しく付き合う
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副作用を知りコントロールすることで薬の本来の効果を発揮
薬に何らかの効果があるということは、逆に副作用もあるということです。そうした副作用を取り上げて説明しているのは、決して患者さんの恐怖感をあおろうというわけではなく、副作用について、きちんと知ることで…
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緑内障の目薬をまつ毛美容液として使用するのはリスク大
前回は女性に特有の薬についての副作用を紹介しました。女性の関心事といえば、「美容」も挙げられます。この美容に関して、誤った使い方をされている薬があるのです。 例えば、昨年は「ヒルドイドソフト…
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女性ホルモンを調整する薬はさまざまな病気に関係する
今回は女性に特有の薬に関する副作用を紹介します。男性と女性の性差を生み出している要素としては、染色体だけでなく「性ホルモン」も挙げられます。性ホルモンは年齢(加齢)によって分泌量やバランスが変化し、…
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抗うつ薬は「性機能障害」も「持続性勃起」も引き起こす
今回は男性が気になる性機能に関する副作用を紹介しましょう。「性機能障害(性欲低下)」と「持続性勃起」です。 性機能障害は、「抗うつ薬」で起こる副作用です。中でも、「選択的セロトニン再取り込…
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バイアグラを飲むと青いモノが鮮やかに見えるケースがある
前回、取り上げた「聴覚異常」のような五感に悪影響が出る副作用はQOLの低下を招くので注意が必要です。とりわけ、不可逆的な(治らない)副作用は絶対に避けたいところです。 今回は「視覚異常」の副…
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「音程」がきっちり半音だけ下がる副作用がある
以前、「薬剤性難聴」という副作用について取り上げました。副作用は可逆的で薬をやめたら治る(元に戻る)ものが多いのですが、それでも治らない不可逆性難聴という重篤な副作用が起こるケースを紹介しました。 …
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湿布薬は剥がしてからでも光に当たると副作用の可能性が
肌の露出が増えるこの時期になると、毎年注意喚起される副作用が「光線過敏症」です。いわゆる日焼けのような症状で、「モーラス」(ケトプロフェン)に代表される湿布薬によって起こることが知られています。薬局…
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「痛み」の薬で太ってしまい中止を希望する患者もいる
副作用のない薬はない――。これは事実です。一方で、抗がん剤の副作用や、抗アレルギー薬による眠気のような高頻度に起こることが分かっている副作用以外は、あまり経験することがないのもまた事実です。 …
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薬の副作用で精子が膀胱に逆流 不妊症の原因になる場合も
「そんなこともあるの!?」と、思わず驚いてしまうような、とりわけ珍しい副作用を紹介します。 「逆行性射精」という症状をご存じでしょうか。射精障害の一種で、読んで字のごとく通常であれば尿道から外に…
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添付書にも記載 飲むと「悪夢」をみる薬は意外に多い
睡眠に関連した副作用に「悪夢」があります。薬の副作用で悪夢なんて起こるわけがないと思うかもしれませんが、実際に薬の添付文書に「悪夢」と記載されているものがあるのです。しかも、そうした薬の種類は意外と…
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「睡眠導入剤」夜中に無意識に出歩き事故を起こすケースも
日本では成人の5人に1人が慢性的な「不眠」だといわれています。不眠によって日中に眠気が出て、労働生産性が低下したり、事故の誘発が懸念され、大きな社会問題になっています。 不眠は4種類に分類さ…
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吐き止めや胃薬でパーキンソン病に似た副作用が起こる
これまで紹介してきたように、薬による副作用は治るものもあれば、治らないものもあります。いずれにせよ、患者さんが安全かつ安心して薬を使用できるように、医療者側には副作用の予防や予見といった対処が必要で…
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抗がん剤や抗生剤の中には“治らない難聴”を招くものがある
これまでは薬を中止すれば治る副作用を紹介してきました。できる限り早急に発見して医師または薬剤師に報告することが大切で、そのために重要となる初期症状についても取り上げました。 しかし、副作用の…
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抗体製剤は予期していなかった副作用が表れる可能性がある
近年、副作用の少ない抗がん剤もたくさん出てきています。特に「抗体製剤」に分類される薬がそれに当たります。 抗体製剤とは、免疫システムの主役である抗体を主成分とした薬で、「分子標的薬」や「免疫…
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抗がん剤で「味覚」が変わったら要注意 すぐ医師に相談を
抗がん剤治療は怖い……というのが一般的なイメージではないでしょうか。その裏には副作用に対する「不安」もあるのではないかと思います。イメージだけが先行して正しい理解をしていないことからくる「知らないこ…
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分子標的薬の副作用にはハンドクリームが効果的
「抗がん剤は注射しかないんでしょ?」とか「入院しなきゃいけない」といった不安をお持ちの患者さんが多いようです。 実はどちらとも不正解。注射の抗がん剤が多いのは事実ですが、内服(飲み薬)の抗がん剤もたく…
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抗がん剤の副作用で涙が止まらず…10~20%は回復しない
2人に1人が、一度はがんにかかる時代です。自分はもちろん、身近な人がいつがんになってもおかしくありません。そうなったときに納得いく治療を受けるためにも、抗がん剤とその副作用について知っておくことは大…
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薬で「しゃっくり」が止まらなくなった…どうする?
「しゃっくり百万べん」という絵本をご存じの方もいるかと思います。「しゃっくりを百万遍すると死ぬよ」ということで物語が展開します。本当にしゃっくりを百万遍すると死んでしまうのでしょうか? 医療者としては…
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風邪薬を飲み過ぎると肝臓が障害される危険がある
前回、紹介した中毒性表皮壊死症(TEN)などのような激しい副作用は、かなりまれなケースです。今回は身近な薬でも起こる可能性がある、怖い副作用についてお話しします。 「薬剤性肝障害」は、薬を使用…
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皮膚がただれて剥がれ落ちる副作用はさまざまな薬で表れる
「難病」とは、原因が不明で治療方法が確立されていない疾患を指し、日本では厚生労働省が指定した「指定難病」が330種類あります。パーキンソン病やクローン病などは有名なので、聞いたことがある人も多いでしょ…