著者のコラム一覧
神崎浩孝医学博士、薬剤師

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

抗うつ薬は「性機能障害」も「持続性勃起」も引き起こす

公開日: 更新日:

 今回は男性が気になる性機能に関する副作用を紹介しましょう。「性機能障害(性欲低下)」と「持続性勃起」です。

 性機能障害は、「抗うつ薬」で起こる副作用です。中でも、「選択的セロトニン再取り込み阻害薬」(SSRI)や「セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬」(SNRI)で起きやすいとされています。

 中でも、SNRIのひとつ「サインバルタ」(デュロキセチン)という薬は、うつ症状だけでなく「痛み」(糖尿病性神経症、慢性腰痛、変形性関節症など)に対しても使われるようになり、使用患者数が増えています。そのためこれまで以上に性機能障害の副作用を経験する患者さんが増えることが予想されます。

■同じ抗うつ薬で相反する副作用も

 持続性勃起を起こす薬としては「レスリン」(トラゾドン)が挙げられます。不思議なことにレスリンもうつ症状に用いる薬で、その副作用は他の抗うつ薬による性機能障害の治療に用いられるケースがあります。相反する副作用を利用した性機能障害の治療法といえるでしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    大山悠輔逃し赤っ恥の巨人にOB評論家《良かった》 FA争奪戦まず1敗も…フラれたからこその大幸運

  3. 3

    悠仁さまの進学先に最適なのは東大ではなくやっぱり筑波大!キャンパス内の学生宿舎は安全性も高め

  4. 4

    過去最低視聴率は免れそうだが…NHK大河「光る君へ」はどこが失敗だったのか?

  5. 5

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  1. 6

    《次の朝ドラの方が楽しみ》朝ドラ「あんぱん」の豪華キャストで「おむすび」ますます苦境に…

  2. 7

    国民民主党・玉木代表まだまだ続く女難…連合・芳野友子会長にもケジメを迫られる

  3. 8

    「人は40%の力しか出していない」米軍特殊部隊“伝説の男”が説く人間のリミッターの外し方

  4. 9

    瀬戸大也は“ビョーキ”衰えず…不倫夫をかばい続けた馬淵優佳もとうとう離婚を決意

  5. 10

    迫るマイナ保険証切り替え…政府広報ゴリ押し大失敗であふれる不安、後を絶たない大混乱