クスリと正しく付き合う
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牛乳のカルシウムが薬とセットで病気を引き起こすケース
飲み物に含まれるミネラルが薬と相互作用を起こすケースがあります。 前回は硬水のマグネシウムについて取り上げましたが、今回はカルシウムを見てみましょう。 カルシウムを多く含む飲み物とし…
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「水」ならなんでもいいわけではない
「薬は水もしくは白湯で飲んでください」 誰しも一度くらいはこんな説明を受けたことがあると思います。しかし、すべての「水」が安全というわけではありません。中には、薬と相互作用する水があるのはご存…
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「お茶」で薬を飲んでも大丈夫なのか
薬を「お茶で飲む」という方も多いのではないでしょうか。薬の多くは「食後」内服です。食後とされているのは、飲み忘れを防ぐ、胃に負担をかけない、吸収をよくするなど、さまざまな理由があります。 た…
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カルシウム拮抗薬の飲み合わせ オレンジジュースもNGか
食品と薬の飲み合わせが「悪い」ケースとして最も代表的なものは、「グレープフルーツジュース」と「カルシウム拮抗薬」です。カルシウム拮抗薬は降圧薬の一つで、血圧を下げる薬です。 普段からカルシウ…
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薬を牛乳で飲んでも大丈夫なのか
「漢方薬は牛乳で飲んではダメだと聞いたんですが、本当ですか?」 先日、患者さんからこんな質問をされました。自分自身、それまで薬は水で飲むのが当たり前で、「牛乳で飲む」という発想がありませんでし…
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病気を「予防」することが何よりも薬代の節約になる
これまで、「薬を適正に使うことが医療費の節約につながる」ことをお話ししてきました。しかし、何よりも節約になるのは「病気にならない」=「予防をする」ことです。 当たり前の話ですが、病気にならな…
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座薬を「座って飲む薬」だと勘違いする患者さんもいる
薬を適正に使用することに関して、患者さんの常識と医療者の常識がズレていると感じることもあります。薬の適正使用を推進するためには、医療者(特に薬剤師)は患者さんにきちんと理解してもらえるだけの説明をし…
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塗り薬を節約するために皮膚を健康に保つ
薬は過不足なく使用することで健康を維持することができ、さらには医療費の節約にもなります。 以前、ため込みやすい薬のひとつとして取り上げた「塗り薬」について、皮膚を健康に保ちつつ、医療費を節約…
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湿布薬の貼りすぎにご用心 副作用で枚数制限がある場合も
薬は「適正な量」を使うことで治療効果が上がり、医療費の節約にもなるという話を続けましょう。今回はついつい使い過ぎてしまうことが多い「湿布薬」についてお話しします。 湿布薬は局所的な消炎鎮痛効…
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「外用薬」だからとルーズに使っていませんか?
目薬や塗り薬といった外用薬は、使う薬の量を節約しすぎて余らせてしまいがちですが、適正に使用することで余らなくなります。外用薬は、内服薬や注射薬に比べて“身近”に感じるためか、消費期限や使用量に対する…
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意外と知らない塗り薬の適量は「FTU」で分かる
薬には消費期限があるため、もったいないからといって残った薬、特に開封済みの薬をとっておくのは危ない――。前回、お話ししたテーマを続けます。中でも、ため込みやすい薬のひとつが塗り薬でしょう。患者さんか…
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副作用を起こさないためには「アレルギー」を未然に防ぐ
薬には多かれ少なかれ副作用があります。たとえば、抗アレルギー薬を服用した際、その副作用である眠気を経験したことがある人も多いでしょう。また、抗がん剤は副作用がたくさんあるというイメージを抱いている方…
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飲む量が同じでも出ていく量が変わるケースも
薬を適正に使用するうえで、「適正量」を守るのも大事なことです。少なすぎると効きませんし、多すぎれば副作用のリスクが高くなります。 薬の添付文書に記載してある用法・用量を守って飲んでいても、過…
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「一包化」は漫然と同じ薬を飲み続ける危険がある
薬の適正使用において、誰でもできて、しかし意外と難しいのが、「正しく飲む」=「コンプライアンスを維持する」ということです。簡単に言えば、「忘れず飲む」ことがそれに当たります。誰しも、うっかり薬を飲み…
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ジェネリックのメリットは「安さ」だけではない
ジェネリック医薬品を選択することで、薬価が3割程度、物によっては5割以上安くなることは先にもお話ししました。それでも、「先発薬の方が良い」という患者さんもいらっしゃいます。 そうした患者さん…
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節約しながら健康を守る
健康に長生きするには、「病気の予防」と「早期発見・早期治療」が重要です。そのためには、定期的な健診や初期症状(体調の変化)を見逃さない自己管理が必要です。ただ、これらをしっかり心がけていても、病院に…
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正しい「効果判定」がムダ遣いを解消する
「薬の適正使用」というと難解に思えますが、平たく言えば「ムダ遣いをしない」ということです。必要ではない薬(飲めない、飲まない)、効果がない薬、必要量以上の薬を使う(処方してもらう)のはムダ遣いといえま…
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「命」と「お金」を秤にかけてはいけない
「お薬代が高くて……」 患者さんの、こういった声を耳にすることがしばしばあります。風邪をひいて一時的に薬を飲む場合もあれば、持病を抱えて慢性的にずっと飲んでいる人もいます。誰しも、一生のうちで…