名門校のトリビア
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東大合格者数が空前の記録を更新 麻布中学・高校の「群れるのを嫌がる」校風
「つかみどころがないのが麻布生の一番の特徴かな」と話すのは、私立男子校の麻布中学・高校(東京・港区)の60代OB。1970年代の6年間を同校ですごした。 「息子も麻布を卒業しているんですが、どこ…
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悠仁さまが通った「お茶の水女子大学附属幼稚園」 最古の幼稚園の教育方針と選抜方法
幼稚園の歴史は意外に浅い。ドイツのフリードリヒ・フレーベルという幼児教育研究家が1840年、小学校に上がる前の子どもを対象に創設したのが最初だといわれている。日本で最古の幼稚園は1876年に誕生した…
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神奈川の雄「聖光学院」が重視する体験型学習の”遊び心“と非認知能力
「神奈川県といえば、栄光学園(鎌倉市)が長年、進学校ナンバーワンに君臨してきたのですが、ここのところ危うくなっている。すでに、その座は入れ替わっているかもしれない」と話すのは大手学習塾の幹部。栄光学園…
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生徒の6割が東大合格する筑波大附属駒場の「自分の頭で考えさせる教育」
東大受験実績といえば、1982年から40期連続で合格者数トップを続ける開成、54年から67期連続(東大入試中止の69年を除く)でトップ10を堅持する麻布、西の王者・灘、60年代半ばまでトップを独走し…
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「少なくとも三兎を追え!」県立浦和高校が実践するバンカラ教育
私立や国立はもとより、公立でも中高一貫校が幅を利かす大学受験戦線。3年制高校が圧倒的に不利な環境に置かれる中で、奮闘している公立校がある。首都圏で目立った実績を上げているのは、2018年に48年ぶり…
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安倍前首相の母校・成蹊学園が実践する“真のゆとり教育”の3本柱
都内の「住みたい街」や「おしゃれな街」のランキングで常に上位にくる吉祥寺(東京都武蔵野市)。この人気エリアに東京ドーム6個分、約27万平方メートルの敷地を擁しているのが成蹊学園だ。この広大なキャンパ…
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“女子御三家”雙葉学園の幼稚園教育が男児にもプラスになる理由
都内私立「女子御三家」といえば、桜蔭、女子学院、雙葉の3校。いずれも大学受験で高い実績を上げている名門だが、雙葉だけ、他の2校と違っている点がある。桜蔭と女子学院が中高一貫なのに対し、雙葉は幼稚園か…
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成城幼稚園は初年度費用129万円 それでも根強いブランド力
「名門」と呼ばれる幼稚園には2つのタイプがある。若葉会(東京・港区)や枝光会(港区と目黒区に4園)に代表される小学校受験に強いタイプ。もうひとつは、一貫校の付属幼稚園。私立の場合、原則として小学校、中…
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都内で費用が最高額 青山学院幼稚園は上級国民向け施設?
都内でもっともカネがかかる幼稚園といえば、青山学院幼稚園(渋谷区、3年保育)。東京都の調査によると、2021年度入園の初年度の納付金は160万5000円。都内幼稚園の平均は52万1016円だから、そ…
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横浜翠嵐高が東大受験で大躍進「3年間」で勝利に導く秘訣
「翠嵐(すいらん)同窓生として、こんなうれしいことはなかった。ただ、それは残念ながら、ぬか喜びだった」 こう苦笑するのは、神奈川県立高校の名門・横浜翠嵐高(横浜市神奈川区)の60代のOB。 …
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早稲田中学・高校の強み 系列7校で異彩を放つ“一流進学校”
有名大の傘下にある系列校は、そのまま大学まで内部進学するパターンが多いが、そうでないケースもある。中高一貫男子校の早稲田中学・高校(東京・新宿区)もそのひとつ。早稲田大キャンパスに隣接する場所に校舎…
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“スポーツの名門”世田谷学園で東大合格者数が急増する背景
「近年、ここぞという勝負を賭けている進学校といえば、この学校をおいてほかにはないでしょう」 大手学習塾の幹部がこう評するのは、2月1、2、4日に中学入試が行われた私立男子中高一貫校の世田谷学園…
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桜蔭学園には「礼法」の時間 受験テクより集中力を高める
「女子中高一貫校トップの座は当分、揺るぎそうにない」(大手学習塾幹部)と評されるのは桜蔭学園(東京・文京区)。東京の私立男子御三家(開成、麻布、武蔵)が戦前から進学校として確固たる位置を占めていたのに…
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“新御三家”海城中学高等学校が取り組む「自ら考える教育」
「山椒は小粒でもぴりりと辛いという表現がピッタリ。派手さはないけど、とてつもない潜在力を秘めている学校だと思います」 こう、母校を評するのは海城中学高校(東京・新宿区)のOBだ。1960年代ま…
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豊島岡女子学園“女子御三家”の一角を崩した小テストと運針
「この四半世紀でもっとも躍進した女子中高一貫校といえば、豊島岡女子学園(東京・豊島区)をおいてない」 こう話すのは、受験業界歴30年を超える大手予備校のベテランスタッフだ。 2020年…
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醜聞でも学力は麻布に匹敵「駒場東邦」は受験者に狙い目か
「東京の私立男子中高一貫校の御三家という言い方は、もはや死語になりつつある」と話すのは大手予備校の幹部。御三家とは開成、麻布、武蔵のこと。1982~2020年、39期連続で東大合格者数トップを走る開成…
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母体はイエズス会 神奈川「栄光学園」少数精鋭教育の強み
「うちの生徒は純粋培養のひ弱なイメージが強いかもしれませんが、世間が思っているよりもずっと、たくましい」と話すのは、神奈川県の名門男子中高一貫校「栄光学園」(鎌倉市)のOB。 「ミッションスクー…
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注目の国立中高一貫校 学芸大附属ISSはどう台頭できたのか
「壮大な実験校であるISSは今後、日本の未来を担う人材を輩出していくと期待されている」と話すのは文部科学省初等中等教育局の職員。 ISSとは中高一貫の国立校・東京学芸大学附属国際中等教育学校(…
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公立中高一貫で勝負「けんちば」渋幕逆転への課題と可能性
「大学受験実績において渋幕の後塵を拝すようになって久しいが、近い将来、必ず県内トップの座を取り戻す日がくると信じている」と語るのは千葉県立千葉中学・高校(通称けんちば)の関係者だ。 渋幕とは1…
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“御三家”から脱落寸前…少数精鋭の武蔵高校に起きた異変
2015年27人、16年26人、17年32人、18年27人、19年22人──。何の数字か、分かるだろうか。東京の私立中高一貫男子校「御三家」の一角、武蔵高校(練馬区)の直近5年間の東大合格者数である…