秦真司 間近に見た「名将」の真実
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2020日本S痛恨の“配球ミス” 菅野&大城と巨人ベンチに疑問
昨年の巨人対ソフトバンクの日本シリーズで、私が巨人のコーチ就任1年目の春季キャンプで練習した「二塁走者を生還させない投内連係」が生きるような場面があった。 第2戦の初回1死二塁、ソフトバンク…
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2012年春のキャンプで“特殊”な投内連携を試してみた
巨人で初めて迎える2012年の春季キャンプ。原辰徳監督に「好きなようにやっていいよ」と言われた私は、バッテリーコーチの仕事からはみ出ているかもしれない“特殊”な投内連係を練習で試してみることにした。…
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巨人清武球団代表の怒声が響く「寄せ集めに負けやがって」
巨人との接点は私がBCリーグに新加入した群馬の監督1年目、2008年にさかのぼる。私は就任時、選手にこうゲキを飛ばした。 「3年後にプロの二軍に勝てるチームになろう。それくらい頑張らないと、絶…
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第3戦の朝、原監督は顔を合わすなり「一塁は誰がいい?」
巨人がリーグ優勝を果たした2012年、CSファイナルステージで中日に連敗スタート。アドバンテージを含め、1勝2敗と先行された。第3戦の朝、宿舎の朝食会場で岡崎郁ヘッドコーチと話し合っていた原辰徳監督…
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マシソンは「球威と角度」以外は欠点だらけの投手だった
「僕は西村(健太朗)しかいないと思います」 七~九回のリリーフ陣の整備という宿題があった私は、意を決して原辰徳監督に直談判。2012年の開幕4日前、米マリナーズとの親善試合で西村が九回に起用さ…
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原監督に直談判「それなら誰が…」クローザー候補聞かれた
私は一軍バッテリーコーチとして何ができるのか――。2011年オフに巨人に呼ばれた際、清武英利球団代表兼GMに「阿部を中心とした捕手3人制の確立」と、もうひとつ「七~九回の勝ち試合のリリーフ陣の整備」…
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リードに悩む阿部慎之助は「サインイップスになります」
どんなにベテラン、大物になっても、捕手のリードには傾向、クセが出るものだ。中日の谷繁元信にもあったし、巨人の阿部慎之助もしかりだった。2011年オフに巨人のバッテリーコーチとなった私は、こう聞いたこ…
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12年打撃2冠&MVP裏で…阿部の配球グセが阪神にバレていた
2012年、巨人の主将だった阿部慎之助は初の打撃タイトルとなる首位打者、打点王、最高出塁率を獲得し、セ・リーグMVPに選出された。 ちょうど1年前、11年オフに私は一軍バッテリーコーチに就任…
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巨人5冠達成の日 私は「お世話になりました」と部屋を出た
2012年、巨人の一軍バッテリーコーチ就任1年目は、交流戦からペナント、CS、日本シリーズを制し、さらにアジアチャンピオンになって「5冠」を達成した。「日本一になったら年俸を上げてもらう」と約束をし…
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2年連続V逸巨人から入閣要請 契約結ぶ直前“清武の乱”勃発
「おまえ、どうする?」 巨人の原辰徳監督が私にこう言った。 「監督、どうするって言われても、仕方ないから、そのままでいいですよ。その代わり、日本一になったら給料を上げてください。死に物狂…