巨人清武球団代表の怒声が響く「寄せ集めに負けやがって」
巨人との接点は私がBCリーグに新加入した群馬の監督1年目、2008年にさかのぼる。私は就任時、選手にこうゲキを飛ばした。
「3年後にプロの二軍に勝てるチームになろう。それくらい頑張らないと、絶対にドラフトになんかかからない。何としてでも3年以内に二軍に勝とう。そうすれば、プロから注目してもらえる」
4月にリーグが開幕し、5月に巨人の二軍と練習試合を行うと、なんと群馬が1点差で勝ってしまった。
結成1年目の群馬は地区優勝を果たし、10月にシーズンを終えた頃、巨人の二軍が群馬・敷島球場に来てくれた。観客を5000人ほど入れて再戦。春の時とは違い、今度はドラフト1位入団で3年目だった左腕・辻内崇伸ら、ドラフト上位指名の選手らで構成された「本気の二軍」だった。しかし、群馬はまたも1点差で勝利。当時「育成の巨人」を掲げ、二軍戦視察のため、群馬遠征にも同行していた清武英利球団代表は試合後、二軍の選手に向かって怒鳴り散らしていた。
「寄せ集めのチームに負けやがって! こんなんじゃ、おまえらプロとは言えねえぞ!!」