役に立つオモシロ医学論文
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学校でのマスク着用義務化の効果は? スイスの研究チームが報告
新型コロナウイルスを5類感染症へ移したことに伴い、文部科学省は学校教育活動においてマスクの着用を求めないこととしました。一方、マスクの着用と感染リスクの低下を報告した研究は少なくありません。 …
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ワクチン未接種ではコロナ後遺症を発症しやすい? 感染後2年の追跡調査で明らかに
新型コロナウイルスに感染すると、症状が長引いたり、治まっても再発することがあり、このような状態は「コロナ後遺症」(罹患後症状)と呼ばれます。特にワクチンを接種していない人では、コロナ後遺症を発症しや…
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子供のお留守番は虫歯のリスクと関連 東京の小学生調査で判明
通信教育事業などを展開する日本の大手企業が実施した調査によれば、初めて子供だけで留守番をさせた時期は、小学校1年生という回答が最多でした。子供を家で1人にさせることは、自立心を育む良い機会と考えるこ…
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熱帯夜は6月半ばの「初夏」が要注意! 死亡リスクが9%上昇する
地球の温暖化によって、平均気温は世界的に上昇していることが知られています。気温の上昇は健康状態にもさまざまな影響を与え、死亡リスクの増加を引き起こす可能性も報告されていました。一方、これまでに報告さ…
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コロナワクチンの推奨キャンペーンで子供の欠席日数が激減?
コロナ禍の2020年において、世界で最も広く実施された感染予防策は学校の休校であり、世界中の学生の9割以上に影響を及ぼしたことが報告されています。 その後も、新型コロナウイルス感染症による学…
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早食いの人は身長が縮みやすい!? 日本人対象の調査結果
食事の速さは健康状態の変化と関連することが知られており、特に早食いは糖尿病や肥満のリスクを高める可能性が報告されています。また、過去の研究報告によれば、肥満は低身長と関連しており、肥満と低身長はとも…
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インフルエンザと新型コロナでは死亡リスクはどちらが高い?
新型コロナウイルスの感染が拡大した当初、同ウイルスによる感染症はインフルエンザ感染症よりも重症化しやすいと考えられていました。実際、2020年に報告された米国の研究データによれば、入院患者の死亡リス…
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「笑いヨガ」が血糖値を下げる? ホルモンに関する学術誌で報告
よく笑う人では、そうでない人に比べて、心臓病のリスクが低く、幸福度も高いことが知られています。また、笑う頻度の高さは長生きに関連することを報告した研究もあります。 笑いと深呼吸を組み合わせた…
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「2つのことを同時にこなせない」が脳の老化を加速する?
屋外の歩行は、手足を動かすだけでなく、道路標識や信号の確認、位置情報の把握など、複数の認識能力を同時に使うことが求められます。 「テレビを見ながら掃除をする」など、2つのことを同時に行う課題を…
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ワイドショー番組はコロナの感染予防行動にどう影響したか
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、多くの人がテレビ番組から感染情報を得ていたことが報告されています。日本では、ニュース番組だけでなく、ワイドショーでも新型コロナウイルスに関する情報が取り上げられま…
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ノンアルコール飲料の販売比率を高めるとアルコール飲料の購入量が減る?
健康リスクを高めるような食品の摂取を控えるためには、生活習慣を改めるだけでなく、そのような食品が手軽に入手しづらい環境をつくることも大切です。 たとえば、スーパーマーケットにおいて目立つ売り…
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ワクチンに対する思い込みが重篤な副反応のリスクを高める? 米学術誌で報告
薬剤成分が含まれていないプラセボ(偽薬)を飲んでいるにもかかわらず、副作用が出てしまう現象を「ノセボ効果」と呼びます。薬に対する偏った思い込みは、ノセボ効果を増幅させる可能性があります。 新…
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尿酸値が上がりにくいお酒の種類は? 米学術誌で日本の研究を報告
血液中の尿酸値が高い状態は高尿酸血症と呼ばれ、高尿酸血症が悪化すると、足の親指などの関節が腫れて激痛を引き起こす痛風のリスクが高まります。また、高尿酸血症は腎臓病や糖尿病の発症と関連することも知られ…
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マスクに感染予防効果はない? 世界的機関「コクラン」が論文公開
厚労省は、マスクの着用に関して屋外では原則不要、屋内では原則着用を推奨してきました。しかし、令和5年3月13日から、マスクの着用は個人の判断を基本とする方針に変更されました。行政が一律にルールを策定…
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コロナ感染が最も拡大しやすい社会環境は? 東京都の疫学調査を解析する
2023年の年明けから、新型コロナウイルスの感染者は減少傾向にあります。しかし、感染拡大のリスクが完全に消えたわけではありません。 社会の正常な機能を維持したまま効率的な感染対策を行うために…
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小学校「食育」プログラムは子供たちの健康状態を改善する?
米国では成人のみならず、子どもの肥満も増加しており、人口に占める肥満小児の割合は1978年の5%から、2018年の19.3%へと、40年で約4倍となっています。また、米国では多くの子どもたちが野菜や…
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効果的なダイエットは食事のタイミングではなく食事の回数と量
米国では肥満や太り過ぎの成人が人口の7割を占めているといわれており、生活習慣病のリスクを低下させるためにも、効果的なダイエット方法に注目が集まっています。これまでに報告された研究データによれば、1日…
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朝ごはんは糖質が多いほど目覚めがいい 海外学術誌で研究報告
朝が苦手な方は多いと思います。目覚めが悪くなる原因として、睡眠の質や睡眠時間の長さ、運動習慣や食習慣が影響していると考えられます。しかし、これらの原因が目覚めの悪さにどれほど関連しているかを検討した…
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「やるべきこと」を先延ばしにする人は健康リスクが高い? 米国医学雑誌が論文掲載
やるべきことを先延ばしにしてしまう経験は、程度の差はあれ、誰にでもあると思います。先延ばしをしてしまう傾向は、特に大学生で多いことが知られており、人の性格的な特徴の中でも誠実性と強く関連することが報…
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電気自動車の普及で寿命が延びる? 大気汚染による早期死亡が減ると米国の研究チームが報告
米国では、温室効果ガス排出量の約3割を交通手段が占め、その90%以上がガソリンやディーゼルなどの石油系燃料で占められています。一方、電動モーターによって走る電気自動車は、大気汚染物質を排出しません。…