著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

「やるべきこと」を先延ばしにする人は健康リスクが高い? 米国医学雑誌が論文掲載

公開日: 更新日:

 やるべきことを先延ばしにしてしまう経験は、程度の差はあれ、誰にでもあると思います。先延ばしをしてしまう傾向は、特に大学生で多いことが知られており、人の性格的な特徴の中でも誠実性と強く関連することが報告されています。

 過去の研究では、先延ばしをしがちな人では、メンタルヘルスの悪化、孤独感の増加、生活満足度の低下、心臓病のリスクや不健康な生活習慣との関連が指摘されていました。

 そんな中、やるべきことの先延ばしと、健康状態や生活習慣との関連性を評価した研究論文が、米国医師会が発行しているオープンアクセスジャーナルの電子版に2023年1月4日付で掲載されました。

 スウェーデンの大学生を対象に行われたこの研究では、3525人(平均24.8歳、女性63%)が解析の対象となりました。やるべきことの先延ばしは、5項目の質問票に対して各1~5点、合計5~25点(点数が高いほど先延ばしをする頻度が高い)のスコアで評価され、メンタルヘルスや体の痛みなどの健康問題や、健康に影響を与える生活習慣との関連性が検討されています。なお、結果に影響し得る、年齢、性別、過去の病状歴、出生地域などの因子について統計的に補正して解析されました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇