役に立つオモシロ医学論文
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ビール好きは隔たっている? お酒の健康度は食事で決まる
過去に報告されている研究によると、ワインの摂取量が多い国々では心臓病の発症割合が低く、同じアルコール飲料のビールやウイスキーなどよりも、ワインの方が健康に良い影響をもたらす可能性が示されています。 …
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風邪予防にビタミンDサプリメントは効く?
ドラッグストアなどでも市販されている「ビタミンDサプリメント」には、抗菌作用や抗ウイルス作用があることが知られています。 したがって、理論上は風邪などの感染症を予防する効果があると考えられま…
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歯を残すほどアルツハイマー病のリスクは軽減される?
歯磨きなどの口腔内ケアがおろそかになると、加齢とともに歯が抜けたり、虫歯になったりと、歯を喪失してしまう可能性が高まると考えられます。米国老年医学会誌の電子版に、歯の残存本数と認知症発症リスクを検討…
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「記憶」は失われても「感情」は残る
うれしい、悲しいというような出来事の「記憶」と、実際に体感するうれしい、悲しいという「感情」は密接に結びついているように思われます。たとえば、大切な人との別れが悲しいというような感情は、その人との大…
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雪が降った後は心筋梗塞に注意を
以前、この連載でも紹介しましたが、「寒い日が続く冬季は心臓病の発症リスクが高まる」という研究が報告されています。外気温が下がると血管が収縮し、血圧が高くなることから、心臓への負担が増えてしまうのでし…
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精神的につらいと「がん死リスクが増加する」は本当か?
落ち込みや不安など、精神的な苦痛は体の健康面にも悪影響を及ぼすといわれており、「心臓病や脳卒中の発症リスクが増加する」という研究が過去に報告されているようです。また、精神的な苦痛は免疫系にも影響を及…
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冬場の入浴は突然死のリスクに注意
一年のうちでもとくに寒いこの時期、お風呂でゆっくり浴槽につかりたいという人も多いでしょう。 入浴で、その日の疲れを取れば、何よりもリラックスできます。 しかし、その一方で入浴中の健康被害…
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体重への偏見は肥満者の健康を悪化させる
肥満の人が、その体形を理由に非難されると、体重に対する偏見を自分へと向けてしまう(肥満を恥じて自分を責める)ことがあるそうです。これを「体重偏見の内在化」と呼びます。 本来、体形を理由に非難…
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高齢者の認知症予防にはパソコンの使用が効果的?
インターネットの普及によって、近年では高齢でもパソコンを利用する人が増えているようです。総務省の統計では、60歳以上のインターネット利用状況は大きく増加していることが示されています。 パソコ…
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味噌汁の摂取は血圧に悪いのか
「血圧が高い人は、塩分を控えたほうがよい」と言われることも多いのではないでしょうか。一方で、日本人にとって主要な塩分摂取の要因は味噌汁でしょう。 一般的には塩分が濃いと思われている味噌汁を毎日…
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「ポケモンGO」をプレーすると歩行時間はどうなるのか
スマートフォン向けゲームアプリの「ポケモンGO」を楽しんだ方は大勢いらっしゃるでしょう。位置情報を活用することにより、現実世界そのものを舞台として、ポケモン(ゲームに登場する架空の生物)を捕まえたり…
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食後の歯磨きで生活習慣病は予防できる?
当欄で、「歯磨きの頻度と心臓病」関連の論文を紹介したことがありました。2010年に英国医師会誌に掲載されたスコットランドの研究で、歯磨き頻度が1日2回の人と比べて、1日1回未満の人では心臓病の発症リ…
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女性医師の治療を受けた方が長生きする
男性医師と女性医師では、医療現場での行動に差異があることが過去に報告されています。一般に、男性医師に比べて、女性医師のほうが、医療現場における適切な診断と治療を補助する行動指針である臨床ガイドライン…
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冬は起床前に暖房を設定しておいた方がいい
気温が下がると、血管が収縮し血圧が高めになります。それだけでなく心臓病による死亡のリスクも増加するという研究報告があり、以前、このコラムでも紹介しました。 12月も半ばを過ぎると、朝晩は特に…
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“アイスクリーム頭痛”はゆっくり食べると避けられるの?
アイスクリームを食べているときに、「キーン」とするような鋭い頭痛を感じた経験はないでしょうか。 これは「アイスクリーム頭痛」と呼ばれるものです。経験的には、アイスを急いで食べているときに頭痛…
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薬に期待は持てない…科学的根拠に基づいた風邪の知識
寒くなってきました。本格的に冬到来という感じです。この季節、病気といえばやはり「風邪」です。ありふれた病気ですが、科学的根拠に基づいた情報は広く知られていないように思います。 今回はカナダ内…
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ネット上のつながり好影響 フェイスブック活用者は長生き
インターネットが普及して、他人との関わり方は大きく変化しました。ツイッターやフェイスブック等の「ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)」と呼ばれるコミュニティー型のネットワークサービスを通…
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勉強熱心な医師が不在でも安心して入院できるのか
医学分野における情報の更新はめまぐるしく、医療者は生涯学び続けなければなりません。医療者が最新の情報を学ぶ機会の代表的なものに「学術大会」があります。例えば日本には心臓病を専門に扱う循環器学会があり…
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腰痛には“プラセボ”が効く?
「プラセボ効果」をご存じでしょうか。プラセボとは、有効成分を含まない薬のことを指します。通常は乳糖やデンプンなどでつくられた錠剤やカプセル剤のようなもので、理論上は人に投与しても何の影響もありません。…
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笑う人は心臓病や脳卒中になりにくいのか
このコラムでは「怒りの感情と心臓病リスク」などを取り上げてきました。怒りの感情はおおむね、心臓病などのリスクを増やす可能性が指摘されていました。では、同じ感情でも“笑い”はどうでしょうか。 …