阿部巨人V奪還を手繰り寄せる“陰の仕事人” ファームで投手を「魔改造」、エース戸郷も菅野も心酔中
優勝マジックを4とした巨人の4年ぶりのリーグ優勝が近づいている。
昨年まで3年連続V逸、2年連続4位に沈んだ原監督からバトンを受けた阿部慎之助監督(45)が就任早々、真っ先にメスを入れたのが投手陣だ。
昨季のチーム防御率は3.39でリーグ5位、リリーフ陣は3.91で12球団ワーストと投壊が深刻だった。さる巨人OBがこう言う。
「原前監督時代は必要とあれば、春先から中4日や中5日で先発投手を起用することもあった。リリーフ投手の3連投も当たり前でしたが、阿部監督はどちらも禁止。中継ぎ陣のローテーション制を提案するなど、とにかく勝負の9月に投手陣がガス欠を起こさないように細心の注意を払った。24日現在、チーム防御率は2.49。先発2.58、リリーフ2.30でいずれもリーグ2位と劇的に良化したことが、首位でマジック4まできた要因でしょう」
そんな投手陣を技術面で支えた陰の功労者がいる。主にファームに駐在し、その指導が「魔改造」と称される久保康生巡回投手コーチ(66)である。前出のOBが続ける。