杉田水脈がハシゴ外され参院転出に“赤信号”…裏金非公認の免罪符「政倫審」弁明は現職のみ
往生際が悪すぎる。参院政治倫理審査会に参院側の旧安倍派の裏金議員27人が出席の意向を示したが、大半の23人が非公開を希望している。非公開なら議事録も公開されない。国民への説明責任に疑問符が付くが、石破首相は6日の参院予算委員会で「無意味とは思わない」と非公開を容認。「いやいや、意味ないし!」と突っ込みたくなる。
政倫審出席を「我も我も」と希望する理由は、分かりやすい。先の衆院選では党員資格や党役職の停止処分などを受けた裏金議員12人が非公認。政倫審で説明していない裏金議員は「比例重複なし」を科せられ、計28人が落選の憂き目に遭った。
石破は3日の参院代表質問で、来夏の参院選の公認判断について「衆院選と違う対応を行うことは考えていない」と答弁。同じ基準が適用されれば、とりわけ来年改選の裏金議員にとって政倫審出席が「免罪符」となる。来年改選の裏金議員のうち、1年間の党役職停止となった橋本聖子元五輪相はすでに政倫審に出席。他の面々も政倫審で「みそぎ」を済ませ、非公認を逃れようという算段だ。
ただ、それは現職に限った話だ。問題はあの人。衆院選で比例中国ブロックからの出馬を断念、次の参院選に全国比例で立候補する意向を表明した杉田水脈氏である。