著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

笑う人は心臓病や脳卒中になりにくいのか

公開日: 更新日:

 このコラムでは「怒りの感情と心臓病リスク」などを取り上げてきました。怒りの感情はおおむね、心臓病などのリスクを増やす可能性が指摘されていました。では、同じ感情でも“笑い”はどうでしょうか。

 笑いはなんとなく体に良い影響を与えそうなイメージがあります。「笑う頻度が多い」ということは、日常のストレスがあまりないことと関係がありそうです。実際、笑いは抑うつや不眠症、認知症を軽減する効果があるとした研究報告もあるようです。

 日本疫学会誌2016年10月号に「笑いは最善の薬?」と題された論文が掲載されました。この論文は65歳以上の日本人高齢者2万934人を対象に、「笑いの頻度」と「心臓病」「脳卒中」の関連を検討した横断研究(アンケート調査)です。

 笑いの頻度は「ほぼ毎日」「週に1~5日」「月に1~3日」「全くない、もしくはほとんどない」の4つのカテゴリーに分類され、「ほぼ毎日」を基準として、各カテゴリーにおける心臓病、脳卒中のリスクとの関連を検討しています。なお、結果に影響を与えうる、「年齢」「性別」「人口統計的情報」などで結果を補正して解析しています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  3. 3

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 4

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  5. 5

    マイナ保険証「期限切れ」迫る1580万件…不親切な「電子証明書5年更新」で資格無効多発の恐れ

  1. 6

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  2. 7

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  3. 8

    Mrs.GREEN APPLEのアイドル化が止まらない…熱愛報道と俳優業加速で新旧ファンが対立も

  4. 9

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  5. 10

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差