【熱中症】意識がない場合は水分は無理に飲ませない

公開日: 更新日:

 熱中症を疑う症状は、軽度であれば「めまい」「立ちくらみ」「汗が止まらない」。中度では「頭痛」「吐き気」「体がだるい」といった症状が出る。重度になると「意識を失う」「けいれん」「呼びかけに対する返事がおかしい」「真っすぐ歩けない」などが起こる。気づいたら、どう対応するべきか。

 大事なポイントは、「意識がない」など重度の症状があったら、すぐに救急車を呼ぶこと。救急車が到着するまでにやることは、軽度や中度の応急処置と同じだ。弘邦医院(東京・葛西)の林雅之院長が言う。

「まずは日陰など涼しい場所に避難させます。そして楽な姿勢を保ち、衣類、ベルト、ネクタイなどをゆるめて風通しをよくします。次に、氷のうなどで体を冷やしますが、なければ自販機で購入した冷たいペットボトルや缶ジュースなどでもいい。冷やす場所は首や脇の下、太ももの付け根など血流の多い場所です」

 このような処置を取ったら水分補給をさせる。大量に汗をかくと塩分などの電解質も失われるので、できればスポーツドリンクなどがいい。ただし、「意識がない」「声かけの反応がおかしい」場合には、水分は飲ませず救急車の到着を待った方がいいという。無理に飲まそうとすると、誤って水分が気道に流れ込む危険性があるからだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  2. 2

    協会肝いりゲームアプリ頓挫の“張本人”は小林浩美会長…計画性ゼロの見切り発車で現場大混乱

  3. 3

    巨人・田中将大 戻らぬ球威に焦りと不安…他球団スコアラー、評論家は厳しい指摘

  4. 4

    SixTONES新冠番組を潰しにかかるTBS日曜劇場の本気度 道枝駿佑、松本潤、目黒蓮が強力な"裏被り”連発

  5. 5

    長渕剛「理不尽と戦ってほしい」鹿児島の母校卒業生にエールも…元女優から新たな告発

  1. 6

    侍J井端監督が正捕手に据えたい大本命は…3月強化試合への招集は「打倒甲斐」のメッセージ

  2. 7

    「胎動」と「混迷」が交錯するシンドイ2年間

  3. 8

    吉幾三(5)「お前のせいで俺と新沼謙治の仕事が減った」

  4. 9

    長山藍子のおかげでわかった両眼のがんを極秘手術

  5. 10

    ニセコで横行する「海賊スキースクール」…中国系インストラクターやりたい放題で認定校とはイタチごっこ