【指を切った】傷口は縫った方がキレイに治る
キャンプでナイフを使っていて指を切った。台所で調理中に包丁で指を傷つけた。そんなときどんな処置をすればいいのか。東京警察病院・形成美容外科の澤田彰史医師が言う。
「感染症の原因になる場合があるので、傷口は水道水でいいので流水でしっかり洗浄してください。必ずしも消毒液などの薬を使う必要はありません。きれいに洗ったら、切った指を心臓より高い位置に上げて、傷口にタオルやティッシュなどを当てて手で少し強めに押さえて圧迫止血します。数分間、圧迫していれば出血は止まります。血が止まったら絆創膏を貼っておけば大丈夫です」
絆創膏は、できれば創傷被覆材タイプのものを使うのがいいという。従来の絆創膏は傷口を乾かして治りを待つタイプだが、創傷被覆材は傷口を覆って傷口から出る滲出液を保持して湿った状態にする。「湿潤療法」と呼び、その方が傷の治りが早いことが分かっている。
では、どの程度、深く切ったら受診して縫った方がいいのか。
「傷口がパックリ開いているようなら縫った方がいいでしょう。縫わなくても治りますが、傷口が開いていると治った後の傷痕が太く残ります。深い切り傷は縫った方がより早く、よりきれいに治ります。ですから顔の深い傷の場合は、美容面からもできるだけ縫った方がいい」