“カーテン”が下りてきたら…アイマスクで安静にして寝る

公開日: 更新日:

 患者が片側の目に「カーテンが下りてきたように見える」と訴える症状がある。それも「黒いカーテン」もあれば「赤いカーテン」もある。目に何が起きているのか。「おはらざわ眼科」(東京都北区)の小原澤英彰院長が言う。

「赤いカーテンであれば『硝子体出血』、黒いカーテンであれば『網膜剥離』や『一過性黒内障』が疑われます。数分から数十分くらいで症状が消え、元のように見えるようになるなら一過性黒内障の可能性が高いでしょう。いずれにしても体を激しく動かさないように注意して、早めに受診してください」

 眼球の内部はゼリー状物質の硝子体が詰まっていて、球形を保っている。硝子体出血は、主に硝子体を包んでいる網膜からの出血が硝子体に入り込むのが原因。赤っぽく見えるのは血の色で、出血量が多ければ片目が見えなくなるという。

 一方、網膜剥離は網膜に穴が開いてはがれてしまう病態。網膜には光に反応する視細胞がビッシリ並んでいるので、はがれると光を感じなくなり部分的に黒く見えなくなる。カーテンが下りるだけでなく、網膜がはがれる場所によって、黒い影が下からせり上がる、左右の横からカーテンが引かれるように見えなくなることもあるという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド