“カーテン”が下りてきたら…アイマスクで安静にして寝る

公開日: 更新日:

 患者が片側の目に「カーテンが下りてきたように見える」と訴える症状がある。それも「黒いカーテン」もあれば「赤いカーテン」もある。目に何が起きているのか。「おはらざわ眼科」(東京都北区)の小原澤英彰院長が言う。

「赤いカーテンであれば『硝子体出血』、黒いカーテンであれば『網膜剥離』や『一過性黒内障』が疑われます。数分から数十分くらいで症状が消え、元のように見えるようになるなら一過性黒内障の可能性が高いでしょう。いずれにしても体を激しく動かさないように注意して、早めに受診してください」

 眼球の内部はゼリー状物質の硝子体が詰まっていて、球形を保っている。硝子体出血は、主に硝子体を包んでいる網膜からの出血が硝子体に入り込むのが原因。赤っぽく見えるのは血の色で、出血量が多ければ片目が見えなくなるという。

 一方、網膜剥離は網膜に穴が開いてはがれてしまう病態。網膜には光に反応する視細胞がビッシリ並んでいるので、はがれると光を感じなくなり部分的に黒く見えなくなる。カーテンが下りるだけでなく、網膜がはがれる場所によって、黒い影が下からせり上がる、左右の横からカーテンが引かれるように見えなくなることもあるという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八角理事長が明かした3大関のそれぞれの課題とは? 豊昇龍3敗目で今場所の綱とりほぼ絶望的

  2. 2

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係

  3. 3

    元DeNAバウアーやらかし炎上した不謹慎投稿の中身…たびたびの“舌禍”で日米ともにソッポ?

  4. 4

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    フジテレビ顧問弁護士・菊間千乃氏に何が?「羽鳥慎一モーニングショー」急きょ出演取りやめの波紋

  2. 7

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  3. 8

    菊間千乃は元女子アナ勝ち組No.1! フジテレビ退社→弁護士→4社で社外取締役の波瀾万丈

  4. 9

    中居正広「引退」で再注目…フジテレビ発アイドルグループ元メンバーが告発した大物芸能人から《性被害》の投稿の真偽

  5. 10

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も