コロナ禍でも注目 最新医療テクノロジー
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「超小型陽子線治療装置」開発のカギは回転しないガントリー
がんの標準治療のひとつである放射線治療は、一般的なX線治療と粒子線治療(陽子線治療、重粒子線治療、ホウ素中性子捕捉療法)に分けられる。粒子線治療はX線治療と比べて治療効果が高く副作用が少ないとされる…
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介護施設で大注目「Aiserv」排泄検知システムの仕組みと効果
介護施設のスタッフからは、「今よりもっと効率の良いオムツ交換の方法はないか」「夜間の定時交換で利用者の睡眠を妨げたくない」「オムツ交換の空振りを減らし、効率の良い介助がしたい」などの声が多く聞かれる…
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70社8000人が使用中「肩凝り・腰痛対策アプリ」の仕組みと効果
従業員の「肩凝り・腰痛」などの不調が、企業に大きな損失を与えている──。そんな視点から企業の生産性向上を目的とした肩凝り・腰痛対策アプリ「ポケットセラピスト」を提供するのは、ヘルステック企業のバック…
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全国20カ所以上で活躍「心房細動診断AI」は何が凄いのか
不整脈の中で最も患者数が多く、国内の患者数は推計100万人とされ、診断されていない潜在患者も同程度いるとみられている「心房細動」。 心臓の部屋(心房)が小刻みに震え、血液が停留しがちになるの…
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うんち管理アプリ「ウンログ」で排便改善 流すだけではもったいない
排便をしたら「スッキリした」と、サッサと流してしまってはいないだろうか。大便は自分の健康状態を表すバロメーター。毎日の健康管理には「便を観察すること(観便)」が大切になる。そして記録しておこう。 …
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体内で曲がる「軟性内視鏡」を使う新手術ロボットなら専用手術室も不要に
国内で新しいタイプの手術支援ロボットの開発が進められている。国内外で最も普及する手術支援ロボットは米国メーカーが開発した「ダヴィンチ」。2年前には国産初の「hinotori(ヒノトリ)」が登場してい…
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頭にかぶる「ヘルメット形PET装置」認知症の診断で期待される
全身のがんを一度に調べることができる検査機器「PET装置(PET/CT)」。腕の静脈から陽電子(ポジトロン)を放出する検査薬を注射し、その体内の分布を特殊なカメラでとらえて画像化する。 がん…
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AIを活用した「人工膵臓」の開発 チューブ不要のパッチ式
1型糖尿病患者では、一日に何度もインスリン注射が必要になる。そのインスリン注射を自分で打たなくて済むシステムが「人工膵臓(すいぞう)」。正式には「インスリン自動投与制御システム(AIDシステム)」と…
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三菱が提供「高齢者向け見守りサービス」は生活状況をまとめて把握できる
「健康(ヘルス)」と「テクノロジー」を組み合わせた造語で「ヘルステック」という言葉がある。最新のICT(情報通信技術)やIoT(モノのインターネット)などの技術を活用して、革新的なサービスとして提供す…
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在宅社員の健康管理「バイタル測定サービス」ってなんだ?
スマホやタブレットにダウンロードしたアプリを起動させ、カメラで自分の顔を30秒間撮影するだけ。すると、顔の動画情報から血圧、心拍数、ストレスレベルなど、心身の状態の推定値が算出される。 この…
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男性不妊の精子判別補助AIの実力 感度99%、陽性適中率92%
晩婚化による不妊治療の増加で、国内の新生児は2019年には14人に1人が生殖補助医療(体外受精や顕微授精)によって誕生している。不妊症は男性にも約半数に乏精子症や精子無力症などの原因があり、特に顕微…
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AIを活用した最新CTは何がすごいのか 低線量と高画質を両立
病気の画像診断に用いられるCTは、人体を透過したX線のデータを円周状に収集し、画像再構成処理によって断面画像を取得している。照射するX線量が多ければ高画質が得られるが、患者の被ばく量が増える。 …
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薬の飲み忘れ防止システム「お薬飲んだ?」 1000億円超の残薬解消へ
医師から処方された薬を患者が飲み残したり、飲み忘れたりして余った薬のことを「残薬」という。薬の飲み忘れは、患者の健康管理に大きな問題を生じ得る。また、厚労省の資料によると、残薬の金額は高齢者だけでも…
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乳幼児の昼寝を見守る「CCSセンサー」うつぶせ寝を検知する
乳幼児の保育施設では通常、昼食後の午後の時間帯に「午睡(昼寝)」の時間を設けている。そして午睡が始まると、保育士は一定の間隔で子供たちの寝姿勢や呼吸状態を観察し、午睡チェックシートに記録することが求…
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大腸カプセル内視鏡検査は5ミリ以上のポリープを94%発見
国内の罹患(りかん)者数、死亡数ともに増加している大腸がん。死亡率は男女合わせると肺がんに次いで2位、女性では1位になっている。しかし、大腸がん検査(便潜血検査)の受診率は38%と低く、陽性となり精…
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革新的がん医療実用化研究事業 岡山大が治験を進める「穿刺ロボット」
医師がCT画像を見ながら、体表面から病変に針を刺して行う検査(生検)や治療のことを「CTガイド下IVR(画像下治療)」という。がんのラジオ波治療や凍結治療などの「アブレーション治療」が代表的な治療法…
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「リカバリーウエア」はなぜ疲れが取れるのか 7割が効果実感
新型コロナウイルスの感染拡大による在宅ワークや巣ごもり消費が追い風となり、「リカバリーウエア」の売れ行きが好調だ。 「着るだけ」で疲労回復や安眠を促すことから、10年ほど前から疲労度の高いアス…
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のどの動きを可視化する「嚥下運動モニター」 言語聴覚士と情報共有
食べ物をのみ込む力が低下する「嚥下(えんげ)障害」の患者には、医療機関のリハビリ科などで嚥下訓練が行われる。嚥下障害があると、本来、食道に入るはずの食べ物や唾液が気道に入り込み、誤嚥性肺炎を引き起こ…
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着て寝るだけで睡眠を可視化「スリープ・Tシャツ」の効果
衣服にセンサーを組み込んだスマートアパレル「イースキン」ブランドを開発、販売する東大発ベンチャー「Xenoma(ゼノマ)」(東京都大田区)。そのブランドの中で「イースキン・スリープ」シリーズは、睡眠…
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富士フイルムが開発 新型コロナ肺炎の画像診断支援ソフトの実力
新型コロナウイルス感染拡大の第6波に、予断を許さない状況が続いている。病院では院内のクラスター発生を防ぐため、入院や救急搬送の受け入れ時に患者の感染有無を確認するためのPCR検査や抗原検査と併せて、…