富士フイルムが開発 新型コロナ肺炎の画像診断支援ソフトの実力

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルス感染拡大の第6波に、予断を許さない状況が続いている。病院では院内のクラスター発生を防ぐため、入院や救急搬送の受け入れ時に患者の感染有無を確認するためのPCR検査や抗原検査と併せて、胸部CT検査を行う場合がある。

 こうした検査の増大に伴う医療現場の負担を軽減するため、今年6月に「富士フイルム」(東京都港区)がAI(人工知能)を活用した新型コロナ肺炎の画像診断支援ソフトウエア「COVID-19肺炎画像解析プログラム」を発売した。患者の胸部CT画像をAIが解析し、新型コロナによる肺炎の可能性を評価する。国内企業の開発では初となる。

 どのように診断支援をするのか。同社・メディカルシステム事業部ITソリューション部の成行書史・統括マネジャーが言う。

「このプログラムは、当社の3D画像解析システム『シナプス ヴィンセント』向けのアプリのひとつになります。読み込んだ患者さんのCT画像に、COVID-19肺炎の特徴的な画像所見が含まれる可能性(確信度)を『高・中・低』の3段階で表示します。また、その疑いのある部分を自動で色づけして3D画像で表示し、読影する医師の診断を支援します」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース