第一人者が教える 認知症のすべて
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診察室に入ってきた時の表情、姿勢、動作、歩き方、会話に着目
病気の内容に限らず、患者さんを診察する時、私たち医師が着目するのは、患者さんや同伴の方(主にご家族)の話の内容に限りません。むしろ、それ以外のこと、たとえば診察室に入ってきた時の表情、姿勢、動作、歩…
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ある日の診察室の光景…怒る妻に、認知症の夫が「いつもありがとう」
私の外来では、アルツハイマー病の方の診察はだいたい月に1回。ある日の診察室での光景です--。 「こんにちは。今日は雨で、うっとうしいですね。来るのが大変だったでしょう」 「そうなんですよ…
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認知症患者の「夜、寝ない」問題…介護する家族にアドバイスしていること
「お義父さんが夜寝てくれない。夜中に何度も『おーい、だれかいないかー』と家族を呼ぶのです。寝不足でつらい」 これは、あるお嫁さんの訴えです。 お義父さんがアルツハイマー病と診断されたの…
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「財布を盗まれた」と大騒ぎ…それがきっかけで認知症が発覚
「認知症の母親が、通販でいろいろ注文をして困ります」と言うのは、40代後半のある男性。 お母さん(70代)は静岡県に1人で住んでおり、男性は東京都在住。認知症が発覚したきっかけは数カ月前。お母…
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今日も「健脳カフェ」は賑やか 学生も入り交じり会話が弾む
毎週金曜日の朝10時から開いている「健脳カフェ」。コロナ禍でも毎週のように通ってこられる方がいたのですが、ゴールデンウイーク明けの先日は、お天気が良かったこともあり、一層賑やかでした。用意した椅子が…
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「海馬の萎縮=アルツハイマー病」とは限らない 慎重な鑑別が必要
認知症とは、いったん獲得した認知機能(記憶や判断、計算など)が低下することで、日常生活や社会生活に支障をきたしている状態です。 「認知症=アルツハイマー病」と思われがちですが、認知症の中にもさ…
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「物忘れ」とは最近やさっき起きたことの記憶を保持できない
アルツハイマー型認知症の話の中で、必ずといっていいほど出てくる言葉が「物忘れ」です。ではみなさん、「物忘れ」って、具体的にはどういうことを指すと思いますか? 認知機能低下を心配して来院した方…
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軽度認知障害の時期に対策を講じれば、健康な状態に戻れる
認知症で最も多くを占めるアルツハイマー型認知症。治す薬が現段階では登場していないことから「早期診断に意味がない」と思う方がいるかもしれません。 しかしアルツハイマー型認知症は、症状の進行が非…
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入院した高齢者の3分の1がせん妄を経験…発症の半分は入院中に
せん妄は、突然発症する精神機能の障害のこと。高齢者に特に多く、一般的な医療機関に入院した70歳以上の高齢者では、3分の1がせん妄を経験。その半分は入院時点でせん妄となり、残りの半分は入院中にせん妄を…
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年を取ると睡眠の質が低下…認知症ではより強く現れがちになる
昔は朝まで熟睡できたのに、夜中に何度も目が覚めるようになった──。高齢の方から聞いたことはないでしょうか? 年を取ると、若い頃と比べて睡眠の質が低下します。 高齢者では中途覚醒回数(夜中に目…
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「BPSD」のひとつが幻覚や妄想 認知症の30~40%でみられる
「認知症の症状は、中核症状と行動心理症状に分類される」と、以前に紹介しました。行動心理症状は「BPSD」とも呼ばれます。 BPSDのひとつが、幻覚や妄想です。認知症の30~40%で何らかの幻覚…
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「いつか」「どこに」「だれか」がわかりづらくなってくる
認知症の「認知機能障害(中核症状)」には、前回紹介した記憶障害のほか、見当識障害、失語、視空間認知障害、遂行機能障害などがあります。「アルツハイマーは初期に記憶障害が目立ちやすい」といったことはあり…
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「認知機能の低下」とは具体的にどんな能力が低下するのか?
認知症について書かれたものを読んでいると、「認知機能の低下」「認知機能の障害」という言葉が頻繁に出てくることでしょう。本連載でも毎回と言っていいほど登場しています。では、そもそも具体的にどういうこと…
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オリーブオイルが豊富な地中海食で脳の前頭葉機能が改善
認知症リスクを下げるには何を食べればいいの──? これはとてもよく受ける質問。「アルツクリニック東京」が運営する健脳カフェやオンライン健脳カフェでも、認知機能と関わりの深い食事や栄養に関する知識を学…
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中年期の肥満はアルツハイマー型認知症のリスクを3倍上げる
「肥満」と「肥満症」。この2つは、現在、区別して捉えられています。 肥満は太っている状態を示す言葉。一方、肥満症は治療の対象となる「病気」。だから「肥満“症”」という名称になっているのです。 …
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認知症でみられる「アパシー」 自分にも周囲にも関心がなくなり何もやろうとしなくなる
前回に続き、「アパシー」に触れたいと思います。 アパシーは、自分のことにも周囲にも関心を持たなくなり、何もやろうとしなくなる状態。一見、うつ病と非常に似ています。 しかし、病態も治療…
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認知症でも脳に器質的変化があるとうつ症状が出やすくなる
「うちのおばあちゃん、以前は社交的で趣味も多かったのに、認知症になってからはうつっぽくなって、いろんなことに興味を示さなくなりました」 こんな内容の相談を受けることがあります。 脳に器…
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定期的かつ長期的な運動は認知機能に良い影響をもたらす
健脳カフェ、そしてオンライン健脳カフェでは、積極的に運動プログラムを取り入れています。 高齢者や体力がない人でも筋力向上ができる「ラクティブ」、認知機能と運動機能の向上を目指した「シナプソロ…
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オンラインで認知症の予防情報を発信 既存の対策とどう違う?
WHOが発表する12項目の認知症予防をもとにしたプログラムを実践する場として、東京・四谷に「健脳カフェ」を開設したのは2021年。運動、栄養、社会交流、ゲームなどを行うとともに、生活改善のアドバイス…