鉄ちゃんでなくても絶対に面白く読める本特集
「名探偵と鉄旅」赤川次郎、鮎川哲也、山村美紗他著
携帯電話や乗換案内アプリのない時代、時刻表片手にワクワクして読んだ鉄道ミステリー。
8人の名手による鉄道推理小説短編を収録。加賀美雅之の「身の毛もよだつ鉄道犯罪トリック」のほか、辻真先は「お座敷列車」のお色気事件を描き、天城一は「磐越西線の列車事故&時刻表トリック」を描く。
もちろん人気キャラクターも登場。三毛猫ホームズ、鬼貫警部やキャサリンとともに旅気分を味わえる。今となっては懐かしい横川駅を描いた内田康夫の「碓氷峠殺人事件」、新幹線・中央本線・東濃鉄道バスを駆使した津村秀介の「恵那峡殺人事件」も収録。
あの頃に戻った気分で、鉄旅推理を楽しんでほしい。(光文社 860円+税)