「緊張を味方につける脳科学」茂木健一郎著

公開日: 更新日:

 人生の「ここ一番の勝負どころ」では誰もが緊張する。緊張で集中力が研ぎ澄まされ、パフォーマンスが向上する人もいれば、失敗やパフォーマンスが低下してしまう人もいる。日本人は緊張しやすい民族だという。

 本書は、緊張はどのように生まれるのかを脳科学の知見から解き明かす。

 緊張とは人間が動物として持っている本能だそうだ。肉食獣に襲われるなど動物にとって「命が脅かされる状況」で感じるものが緊張。この時、脳の中では「扁桃(へんとう)体」と呼ばれる感情の中枢がまず働く。人間では扁桃体が活動する機会が複雑になり、社会的死活問題においても緊張をもたらすようになったのだそうだ。

 そのメカニズムを解説しながら、緊張を味方にベストパフォーマンスを引き出す方法を説く。

(河出書房新社 924円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    1年ぶりNHKレギュラー復活「ブラタモリ」が好調も…心配な観光番組化、案内役とのやり取りにも無理が

  2. 2

    大リストラの日産自動車に社外取締役8人が「居座り」の仰天…責任問う大合唱が止まらない

  3. 3

    眞子さん極秘出産で小室圭さんついにパパに…秋篠宮ご夫妻に初孫誕生で注目される「第一子の性別」

  4. 4

    広島新井監督がブチギレた阪神藤川監督の“無思慮”…視線合わせて握手も遺恨は消えず

  5. 5

    故・川田亜子さんトラブル判明した「謎の最期」から16年…TBS安住紳一郎アナが“あの曲”を再び

  1. 6

    三山凌輝活動休止への遅すぎた対応…SKY-HIがJYパークになれない理由

  2. 7

    所属先が突然の活動休止…体操金メダリストの兄と28年ロス五輪目指す弟が苦難を激白

  3. 8

    大阪万博は値下げ連発で赤字まっしぐら…今度は「駐車場料金」を割引、“後手後手対応”の根本原因とは

  4. 9

    芳根京子“1人勝ち”ムード…昭和新婚ラブコメ『めおと日和』大絶賛の裏に芸能界スキャンダル続きへのウンザリ感

  5. 10

    国民民主党・玉木代表は今もって家庭も職場も大炎上中…「離婚の危機」と文春砲